【ワインエキスパート・ソムリエ試験】二次試験までの勉強振り返り(前半)
二次試験対策は、明確な勉強方法がない
アカデミーデュバンの一次試験対策は素晴らしいと思いますが、一次試験が終わると放り出されて、二次対策の系統的な勉強方法の提示はありません。好きな二次試験対策の講座を取って自分で頑張って下さいねという状況です。
アカデミーデュバンの二次対策講座は、3回の基礎講座、2回のその他のお酒の講座が8月中にあり、9月以降、単発講座があり、自分の必要なものを取っていくという仕組みです。
二次対策の勉強をどのようにすれば良いのか、まずは、じっくり研究することにしました。
8月はワインを飲まずにテイスティングの勉強をする
一定の知識がなければ、いくらワインを飲んでも無駄になると思ったので、8月はワインを飲まずにテイスティングの勉強をすることにしました。
書籍もかなりの数、読み込みましたが、一番しっくりきたのは、Youtubeの佐々木健太先生のメソッドでした。
どの先生も、この品種なら、外観はこうで、香りはこうで、味わいはこうなると、品種がわかっている状態でそれぞれの特徴を説明します。しかし、実際の試験は、ブラインドテイスティングですから、品種もわからない状態から、どうやってアプローチするかが重要です。そのアプローチに力点が置かれているのが、佐々木メソッドです。外観から6つのカテゴリーに分けて、そこから、香り、味わいと進むごとに絞り込んで、品種へとたどり着くプロセスが明確になっていることが素晴らしいです。
僕は内科医ですが、日常診療で病気を診断をするときのプロセスに似ていて、とても合点がいきました。
また、JSAのテイスティング試験では、JSA特有の選択肢を選ぶ必要がありますが、その選び方にも明確な示唆を与えてくれました。
自分でテイスティングの勉強方法の資料を作る
佐々木メソッドをYoutubeでしっかり勉強しました。選択肢の選択については、確たる指針がないので、協会から発表されている3年分のアイテムについて、どのような選択肢が正解になっているかを分析しました。それを30ページほどの資料にまとめました。別ページに概要を示しますね。
その他のお酒については、冨田先生の本を参考にしながら、色→アルコール度数→甘さがあるか(リキュールか)→お酒の特徴という思考プロセスを作り、30ページほどの資料にまとめました。こちらも別ページに概要を示します。
インスタグラムを通して、希望者100名くらいの方にお渡ししました。のちに、この100名の中から一緒に、ヴィノテラスワインスクールの教材を使って学ぶStudy Groupが立ち上がり、受験が終わった後も、月に2回オンラインで飲み会をするようになりました。
WSET level 2を始めた
8月はワインを飲まずにと言っていましたが、飲みながらの勉強もしていました。
実は、7月のはじめから、ワインエキスパート試験と並行して、WSET level 2の英語のクラスに通っていたのです。
なんで並行してWSET level 2を受けていたかというと、まずは、秋からWSET Level 3を英語で受けたいと思っていて、自分の英語力が落ちていないか確認しておきたかったからです。WSET level 2はブドウの各品種の違いを理解するというテーマなので、まさに、ワインエキスパート試験のテイスティングに役立つという自分なりの戦略だったのです。
この戦略はずばり当たって、全8回のクラスですが、毎回、基本品種のいろんな産地のワインを飲み比べることができ、とてもよかったです。
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