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【ワインエキスパート・ソムリエ試験】一次試験当日


試験会場は市ヶ谷テストセンター

CBT試験第一回は、7月26日に、市ヶ谷テストセンターで受験しました。

1時間前に会場について、場所を確認した後、近くの喫茶店で、1200問で間違えた問題を確認しました。少し早く行っても受験させてもらえると聞いていたので、30分前に会場に行ったら、「今、席が空いているので、受けますか?」と聞かれ、受けることにしました。

市ヶ谷テストセンターはこじんまりした会場で、おそらく、30人くらいが同時に受けられるようなサイズだと思います。JSAの試験だけでなく、英語関連の試験を受けている人など、ごちゃまぜです。

CBT試験の仕組み自体は、自分の仕事で、普段から、CBTの問題を作ったり、開発をしている立場なので、特に問題ありませんでした。

試験結果は?

すでに勉強はやりきっているので、心安らかにうけることができました。試験時間を10分ほど残して、最後に、終了ボタンを押した瞬間に、合格!が出ましたが、残念ながらB判定でした。

終わったあと、一晩かけて、120問すべて再現しました。印象としては、2800+や1200といった再現問題集と難易度は同じ、標準的な問題ばかりという印象でした。ただ、アカデミーデュバンの教科書には載っていなくて、教本に最近追加された問題が2題あり、間違えてしまいました。それ以外にも7題間違え、全部で120題のうち、9題間違えました。A判定を取るには、誤答が5問以内と聞きますので、そこには及ばなかったです。うちのクラスメートでも、A判定を取った方は1人だけだったので、難しいようです。

総合的に僕の印象を申し述べると、難易度は再現問題集と同じで、標準的であり、どこかの国やチーズを捨てたりせず、全範囲を広く浅く勉強することが大事だと思いました。アカデミーデュバンの教科書を超えた範囲(とはいえ、教本には書いてある。いわゆる新作問題)は、数問出ます(他のクラスメートもそんなことを言っていました)が、そのために教本を全部読む必要はないと思いました。

CBT試験の仕組み

ここは、一般の人には興味がないことだと思いますが、僕は普段、医学生のCBT問題を作っているので、このJSAのCBT試験がどうなっているのかを考えてみました。

なぜ、試験終了と同時に合否判定ができるのか。大きな疑問です。単純に70%以上を合格としているなら簡単ですが、問題セットによって難易度が変わり不公平が生じます。毎年、新作問題が追加されてると、その難易度によっても、不公平が生じます。

医学生が受けるCBTは320題出題されますが、そのうち80題は新作問題で採点はされません。来年のために難易度情報を集め、不適切問題は翌年削除されます。240題は過去の受験生の正答率から、難易度がわかっているので、それぞれの問題に重み付けがされています。難しい言葉で言うと、IRTというのですが、簡単に言うと、難しい問題には、1問あたり1.2点が与えられ、やさしい問題には、0.8点というように、難易度に応じた各問題の得点が設定されています。新作問題は採点対象外ですが、次の年には受験生の正答率から、重み付けされた点数が付与されます。これによって、問題セット間での不公平がなく、新作問題を入れることができる仕組みを作っています。

JSAが、もし、このような最新の教育理論に基づいてやっているのだとすれば、素晴らしいと思いますが、もしかしたら、セット間の難易度調整を行わずに、一律70%以上で合格としているのかもしれません。まったくの余談でした。すいません。

1回目のCBTは8月15日までに受けるべき

比較的早く、一次試験に合格できたので、3ヶ月近くの二次試験対策に時間を作れたのは幸いでした。一次試験になかなか踏ん切りがつかず、試験日を後ろの方に持っていく人も多いですが、僕のアドバイスは、8月15日までには1回目を受けた方がよいと思います。十分整っていないとしても、1回目を目指してペースをあげ、万が一、ダメだったとしても、そこから真剣に勉強できるからです。また、早く受けることで、二次試験対策の時間も確保できます。

一次試験が通ったことでホッとしましたが、ここから、二次対策に移りますが、その前に、一次試験対策に役立った副読本やメディアを紹介しますね。

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