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グラーブ・ジャームン【1】 乳と糖の方程式

インド食器屋「アジアハンター」の店主・小林真樹さんが、食器買い付けの旅や国内の専門店巡りで出会った美味しい料理、お店、そしてインドの食文化をご紹介します。




「世界一甘いスイーツ!」

そんな大げさなキャッチコピーを耳にしたことはないだろうか?
世界一がどのような基準で決まっているのか。質量あたりの糖度などといった科学的根拠に基づくものなのか、それとも単にイメージから導き出されたものなのかは定かではないが、いつしかそれが「グラーブ・ジャームンである」として紹介され、定着したように思える。

もちろん、それは日本のメディアやネットが求める分かりやすいキャッチコピーなのだろうが、確かに一口食べてみれば、その大げさな表現があながち間違いでもなさそうに感じられてくる。ドロドロのシロップに頭まで漬かったスポンジ状の団子は、ひと噛みしただけでとめどない甘味がドパドパと口中に拡がるからだ。




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2024年12月13日(金)発売
深遠なるインド料理の世界』小林真樹/著


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