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グラーブ・ジャームン【3】 インド各地の菓子
インド食器屋「アジアハンター」の店主・小林真樹さんが、食器買い付けの旅や国内の専門店巡りで出会った美味しい料理、お店、そしてインドの食文化をご紹介します。
前回まではコーヤーとチェナーという乳脂肪由来のインド菓子についてご紹介したが、もちろん乳脂肪以外の素材を使った菓子もまたインド全土には存在する。今回はさまざまな素材で作られる、インド各地の菓子をご紹介していきたい。
まず「ジャレビー」。水で練って寝かせたマイダー(精白した小麦粉)を小さな穴の開いた布に入れ、油の中に細く絞り出すように揚げていく。ト音記号のような形状に揚がったら、どっぷりとシロップに漬け込んで完成。露店でよく見かけるポピュラーな菓子である。一見いかにもインド固有の菓子のように思えるが、あにはからんや語源はペルシア語の「ズールビア」で、インド化してジャレビーとなった外来の菓子である。ちなみにナーンやモモ、後述のハルワーなど、基本的にインドで見かけるマイダーを使った料理や菓子は外来のものが多い。
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2024年12月13日(金)発売
『深遠なるインド料理の世界』小林真樹/著