【はじめての東洋医学】聞いて・読んで覚える「肝の生理作用について(疏泄・蔵血)」の考え方
【2021/05/31 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
【東洋医学概論】
⏩ 肝の生理作用
今回は「肝の働き」について勉強をしていきます。
西洋医学で肝臓といえば、お酒を飲んだときに分解をしてくれるところとかそういったイメージを持っている方もいるんじゃないでしょうか。
西洋医学の肝臓についても「生理学」の方で勉強をしていきます。
ここは同じだなとかここは違うなって思いながら勉強をしていくとわかりやすいとおもいますよ。
では本題の東洋医学における「肝」の働きですが、五臓六腑の働きって鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師の専門学校では3年かけてじっくり勉強をしていきます。
とても10分では語りきれませんので、今回は肝の2つの生理作用について話をしていきます。
【肝の生理】
▶疏泄
▶蔵血
蔵血に関して言えば血を造るとかいて「造血」の方を思い浮かべるんじゃないかなとも思います。蔵血というのは血の蔵と書いてぞうけつと書きます。
蔵ってあの昔の倉庫みたいなところですよね。なので血を保管しておく場所という意味を持っています。
では早速、疏泄について説明をしていきます。
【東洋医学】疏泄の働きについて
そもそも疏泄というのは、疏は疎通する、泄は発散する・排泄するというような意味があり、気や血を滞りなく流し、調節し、動かすというような意味があります。
まとめると「生理物質(気血津液精)を順調に動かす機能」のことです。
この疏泄には大きく分けると4つの働きがあります。
【疏泄の働き】
▶血と津液の運行促進
▶脾胃の運化機能の促進
▶胆汁の分泌・排泄調節
▶情志の調節
▶月経の調節・排精・排卵の調節
【血と津液の運行促進】
西洋医学で言えば、血を流しているのは心臓のポンプ作用ですが、東洋医学ではその心の血液を動かす力を補助する役割を肝が持っていると考えています。
当然、津液についても同様に運行を促進します。
肝自体が動かしているわけではないことがポイントです。
【脾胃の運化機能の促進】
脾胃の運化というのは食べたものを消化し、エネルギーに変えることです。さきほどの心の機能を高めるというような内容と同様に脾胃の機能を肝が高めます。
わかりやすく例を出すと肝臓が弱まったら、全身が気だるく、食欲もなくなるというイメージですね。ちょっとこれはずれてしまいますがもっとわかりやすく言うとお酒を飲みすぎて二日酔いになったら、全身がむくみ、食欲が出ず、動作もしんどくのろくなる。そんなイメージです。
この2つは西洋医学ではあんまり言われない概念ですよね。
でも実際肝臓の機能が弱まってきたら、生命活動そのものが弱くなっているそんな印象を感じます。
【胆汁の分泌・排泄調節】
肝は胆汁の分泌と排泄を調整しています。
急に西洋医学と同じこというやん!って思いますよね。ここらへんは同じです。
【情志の調節】
情志というのはざっくり言うと感情のことです。
東洋医学では感情を司っているのは心と言われていますが、心だけではありません。
7つの感情「七情」のところでもお伝えしていますが、それぞれの臓腑に特徴を持った感情があらわれます。
肝ではとくにイライラとした「怒」(いかり)の感情が深く関係しています。
【月経の調節・排精・排卵】
女性の方限定の話なんですが、月経の調節を行っているのは「肝」と言われています。少し東洋医学を勉強している方は月経・排卵?
…性に関することって「腎」じゃなかったけ?となるんですが、残念ながら違います。
月経は「血」の問題、「血」を管理するのは肝です。
実際に極度のストレスによって「肝」の機能がおかしくなると、月経の周期が乱れたりすることってありますよね。
もう一度まとめておきましょう。
身体の中の血・津液の調整を行ったり、脾胃の運化の機能の調整を行ったりしています。肝が弱くなると、これらの機能が低下しますのでだるくなったり食欲がでなかったり、肝っ玉かあさんって言う言葉があるぐらい、力強く元気に生きるためには肝が強くないといけないってことですね。
また、胆汁を作ったり、情志に関係したり、月経や排卵に関係したりします。
イライラしたら月経周期が乱れますが、そもそも生理のときってイライラしやすいですよね。あれも肝が関係していると考えられます。
この時点で結構ボリュームが増えてきてしまいましたが、肝の生理作用にはもうひとつ蔵血という働きがあります。
【東洋医学】蔵血の働きについて
続いて蔵血の働きについて説明をしていきます。
これはイメージが付きやすいと思います。
貧血の人によくレバー食べろ!って言ってくるご親切な方がいますが、あれもレバーというのは肝臓で肝臓には血液がよく蓄えられているからということになります。
実際はは鉄分が豊富とか、ビタミンが豊富とか、レバーって生で食べなければかなり優秀な食材だったりもします。
うまく調理しないとモサモサしちゃうのがナンテンですね。
そんなどうでもいい話をしながら説明を続けていきますが、人間も同じように肝に血液を貯蔵しています。
貯蔵するだけでなく、必要なときに必要な分だけ血液を体内におくります。
西洋医学でも同じように考えられており、外傷で血液を失ったら、肝臓から予備の血液を放出して血液不足を補います。
ではまとめるとこんな感じです。
【蔵血の働き】(別:蔵魂)
▶血液の貯蔵
▶血液量の調整
【血液の貯蔵】
肝では血液をどこかに蓄えておく必要があります。
その役割として肝が選ばれているというわけです。
【血液量の調整】
肝は血液を蓄えておき、必要なときに必要な分だけ血液を流します。
いまでもイライラしたら頭に血がのぼると言いますが、イライラする事で肝の働きが亢進して、血液を流してしまう。
そんな感じです。
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