冬は特に注意して‼︎乳幼児突然死症候群の予防
今年は秋を通り過ごして、冬に入ったようだと耳にしますが
皆さんはどう思いますか?
私は衣替えのタイミングが分からず、
半袖とセーターが同じタンスに入っていることにドン引きしています 笑
12月に入り、寒さもこれから増していくなかで今回は
新生児や乳児期に突然訪れ、予測できない病である
「乳幼児突然死症候群」についてと予防をお話ししていきます!
乳幼児突然死症候群とは?
それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気のこと。
日本での発症頻度はおよそ出生6,000~7,000人に1人と推定されており
生後2か月から6か月に多いとされています。
原因はまだわかっておらず、
令和元年には78名の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。
何の予兆や既往歴もない乳幼児が死に至る病気で、窒息などの事故とは違うものなのです。
さっきまで元気に遊んでいたのに…
ぐっすり寝ていると安心していたのに…
「何で元気だったのに、うちの子が?」と原因のわからない
とても悲しい病気なのです。
実は、11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間だったのです!
12月に入り、寒さが本格化しだすこのタイミングで
私も皆さんに是非知ってほしいと思い、私の知っていることをお伝えしていきます‼︎
SIDSの予防方法は確立していませんが、以下の3つのポイントを守ることにより、SIDSの発症率が低くなるというデータがあります。(参考資料より)
乳幼児突然死症候群の予防とは?
1. 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
2. できるだけ母乳で育てましょう
3. たばこをやめましょう
一つずつ解説していきます。
1. 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
「SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。(参考資料)
睡眠環境は3つの予防の中で、1番と言って良いほど大切です。
たとえば…
☆平らで斜面のない寝床で寝かせる
☆体温を保つ目的で使う帽子は被せない
☆重みのあるおくるみは使用しない
☆起きている時はうつ伏せの練習をする(タミータイム・うつ伏せ遊び)
など、
米国小児科学会は、毎年、予防のための推奨事項をアップデートしており
2022年版によると、乳児期に“弱さ”があっても、睡眠環境を整えると乳児突然死症候群(SIDS)は予防できる可能性が高いと考えられているのです!
2. できるだけ母乳で育てましょう
「母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。」(参考資料)
この内容については、母乳は乳児突然死症候群(SIDS)の予防に有効とされていますが、なぜかは未だわかっていないそうです。
ただ、母乳には乳幼児突然死症候群の予防以外に
たくさん赤ちゃんにもママにも良いことがあるので、
私は母乳育児をおすすめしています!
3. たばこをやめましょう
「たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。」(参考資料)
タバコは妊娠中も
母体にも赤ちゃんにも良い影響はありません!
大切なひとつの命を守る行動を‼︎
たくさんのことを書きましたが、
新生児突然死症候群は本当に悲しい病気です。
知っているか知らないか、また
これから研究が進み
新しい知識を持っているか持っていないかで
助けられる可能性もあります。
データを見てみると、20年前よりも新生児突然死症候群で亡くなった赤ちゃんの数は減っているのです。
これは、「うつぶせでの睡眠は危険!」と呼びかけられて
多くのパパママが予防した結果だと思います。
今ある知識や情報で
赤ちゃんの命もパパママの命も
安心して子育てできる情報をこれからも発信し続けていきます!
参考