サンジェルヴェの農業見本市
10月15日(日)第44回サンジェルヴェSaint Gervaisの町の農業見本市へ!
私の知る農業見本市はパリの大きなイベント会場で毎年春に行われるもの。
そこにはフランス中から牛や羊、馬などの動物がトラックで何時間もかけて連れてこられ、
大統領や大臣が来てワイン飲んだりハム食べたりしてフランスの農業を大切にしているアピールをしつつ、農家のことを応援してるよ!っと政治的宣伝にくるところ。
実際農業が行われている場所での見本市はどんな感じかな〜。
初めてで様子がわからないのでオープンと同時の9時頃に到着できるように出かけた。
見本市は町の中心部。
車はその近くのリフト乗り場駐車場へ停めて徒歩かミニバンで送ってもらう。
まだ時間が早いのでスタンドは準備中。
このカラフルな色と甘ーーーーい香りだけでお腹いっぱい。
お天気悪し。
気温は5度。。。マフラーしてホッカイロ貼って良かった。。。
一個4ユーロ、7個買うと20ユーロ!
こういう売り方をしているところは本当に地元産なんか?と心配になる私。。。
こちらの茶色い牛はオーブラックという品種。
食肉用としてのイメージが強かったけど、もちろん牛乳がチーズに使われるそう。
フランスの中央山塊が原産地。
こちらはHerens(エランとでも書くか、、、日本語表示不可能)という
スイスのヴァレValais原産の品種。
一番多いのがこの茶と白の混ざったアボンダンスabondance。
地元オート・サヴォワの品種でこの名前の村とチーズがある。
品評会が始まり、生後6か月から12か月までの牛たちが会場へ。
6か月って言っても力がすごい!!!
男の子が暴れる子牛を必死で抑えて引っ張る。
まだ中学生になるかならないか?くらいの子が責任持って牛に自分のいうことを聞かせる様子は頼もしい。
歩き方や姿勢、体つき、毛並み。。。
いろんな要素が良い牛に選ばれるには必要。
お父さん、朝から白ワイン飲みながらパン焼いてる!?
さすがフランス〜。
羊の群れを守る犬たち。
山に入る時はオオカミよりもこの大型犬に注意するように言われた。
1匹の狼は人間には近づかないけど、この犬たちは狼や泥棒から群れを守ってるから危険なんだって。
サヴォワ地方にきて思ったこと、日本車が人気。
庭師や大工などの仕事の人はピクアップが便利らしく、トヨタ、三菱、
いすゞも見かける。
特にスズキは大人気。
山道の強い味方、四駆の小型車スイフトとジムニーがあるから!
買いたかったけど高い、私には高すぎた。。。
こちらではお姉さんが馬の蹄鉄の外し方、爪の掃除と爪切りを実演、
説明してくれている。
先日、マルシェで見かけて気になっていた料理を置いてるスタンドが!
サヴォワの伝統料理Farcement ファルスモンまたはFarçonファルソンと呼ばれるものだそう。
地域の学校がスタンドを出していて、学校行事などのために資金集め。
これらはそういう学校のスタンドで売られていて父兄が作った料理だった。
それぞれの家庭で味が異なる。
どれにしようかな〜。
クグロフのような型にベーコンを並べ、そこにすりおろしたジャガイモ、クリームやプルーンを混ぜたものを入れ焼く。
以前は日曜日のミサに行く前にこれを作って暖炉の火にかけてミサへ行ったそう。
焼くのに4時間とか?かなり時間がかかるらしい。
ぶらぶらしてたら11時。
そろそろ人が増えてきたので帰ることに。
駐車場へ戻ると空きを探してぐるぐる回る車が何台も。
早くきて良かった〜。
さて、帰宅後は早速先ほど買ったファルスモンを教えてもらった通り
フライパンにバターを乗せて焼いていただく。
別のスタンドで羊農家がヨーグルトとチーズ、ソーセージを売っていたのでこちらも購入。
ファルスモン、素朴な味。
プルーンの甘みとベーコンの燻製の香りとジャガイモのほくほく感がマッチ。
こちらは羊肉と豚肉が半々のサラミ。
こういうものを切るときにオピネルのナイフは薄く切れてとても良い。
食感がしっかりしていて好み!
羊の独特な感じがあるかな〜と思ったけど、全く臭みも癖もない。
私の住むムジェーヴから車で30分しないところにこの農家があるんだ。
直売もしてるし、夏には農家見学もできるのか、今度行ってみよう♪
地元の農業見本市は規模が大きすぎず、日本の地域のお祭りみたいだな。
地域住民みんながこの年に一回の行事を楽しみにしてる♪
来年は誰かと一緒に行けるといいけどな。。。
友達、できるかな〜。。。
まぁ、できなくてもまた一人でこよっ!
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