筋肉を緩めれば変形性膝関節症が治るは嘘!?現役理学療法士が解説する納得な理由について
最近はYoutubeなどで様々な人が体に関する情報を発信しています。
もちろんそれらは嘘ではありません。
ただし、完全にアウトな情報も混在していることは確かです。
正しく情報をとって頂くためにも現役の理学療法士がその一部を解説します。
筋肉を緩めて変形性膝関節症を直すは嘘!?
変形性膝関節症は関節の整形疾患で軟骨のすり減り等の原因から膝関節がどんどんO脚になっていく病態を言います。
これらの原因は多岐に渡り、年齢や性別、日常の生活習慣など様々です。
なので筋肉が硬いから変形するというわけではないのです。
ちなみに関節を構成する骨そのものが変形していることもあるので、筋肉の硬さをとるだけでは改善は見込めません。
膝の痛みの原因とは?
膝が変形していて痛みが出ている場合、必ずしも変形が原因で痛みが出ているわけではないことがあります。
膝関節の痛みを感知する場所は骨ではなく、関節を構成する関節包と呼ばれるものや脂肪体などの軟部組織であることがあるからです。
これらの組織は膝関節に異常なメカニカルストレスがかかることで痛みを感じます。
膝の痛みとかばう動作について
変形性膝関節症の方のようにある程度の年月をかけて少しずつ病態が進行していく疾患の場合は、歩くときに自分の膝をかばうような歩きをするようになります。
ある人は体をゆすったり、またある人は足を引きずったりするでしょう。
これらの動きは異常な動きに見えますが、その人にとっては膝関節にかかるストレスを逃がす歩き方なので、ある意味理にかなった動きです。
かばう姿勢と筋の反応について
長期間にわたりかばう姿勢を続けていると、当然のように使う筋肉と使わない筋肉が出てきます。
また使う筋肉の中には、これまでより使いすぎる筋肉もあります。
大抵このような筋肉は、もともと体をかばうために存在しているわけではないのでキャパシティを超え、疲労状態に陥ります。
結果的に硬くなり、筋肉では関節のサポートが出来なくなり、ストレスがダイレクトに伝わるようになってしまいます。
当然、運動時の痛みにも繋がります。
筋肉を緩めることで取れる痛みのある!?
結果から申し上げると、筋肉を緩めることで痛みが取れることはあります。
これは疲労状態に陥っている筋肉のケアをすることで、関節のサポートが出来る状態にするからです。
そのため、症状が楽になることがあります。
ももの外側が硬くなりやすい?
変形性膝関節症の方は足がO脚になりやすく、足の外側の筋肉で姿勢を保持しやすくなります。
それが続くと硬くなりやすくなり、痛みに繋がることがあります。
自分でケアする方法はあるの?
テニスボールでももの外側刺激してほぐして頂く方法や、ストレッチをしてケアする方法があります。
自分で出来るおススメケア方法2選!
大腿外側部ストレッチング
15秒から20秒伸ばすことで効果が得られやすいです。
膝に違和感や痛みのある方は無理をしないでください。
伸びてるなというような感覚がある方のみ行ってください。
ゆる体操
全身の力を抜く練習です。
足から膝、股関節、背骨、肩、頭、腕、手と力が抜けてくにゃくにゃするイメージで行うとよいです。
瞑想の効果もあわせもちます。
5分程度出来るといいでしょう。
膝の痛みに関するご相談受けます
痛みはあるけど、この症状ってどんなものなのか分からないという方や、自分でも出来るケア方法などを知りたい方向けにオンラインでのご相談をさせて頂いております。
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