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マイクロアグレッション

皆さんはマイクロアグレッションをご存じですか?
私は正直な話、ラジオで耳にするまではこの言葉の存在さえも知りませんでした。どんなことを指しているのかも分かりませんでした。

日本語にすると「微細な攻撃」と呼ばれるマイクロアグレッションとは何なのか。
例えば海外にルーツを持っているが、生まれも育ちも日本である人に「どちらの国からきたんですか?」と言うこと。
言った人は特に悪意があるわけではありません。
しかし言われた人にしてみればなんで日本で生まれ育ったのにそんなことを言われてしまうのか。
聞かれる回数が増えるたびに「あなたは日本人ではない」と言われているような気持ちになり、傷つく。
このように言った側には悪意が無く、傷つけていることすらも気がつけないような、しかし言われた側にしてみれば不快で傷つく、またはもやもやしてしまうような発言。
こういった個人間で無意識に起こる差別事象のことをマイクロアグレッションと言うそうです。

マイクロアグレッションは非常に難しい問題です。
まず発言した側に悪意がなく、むしろ褒める意図で発言している場合もあること。
相手を傷つけていると気がつかないような分かりにくいものであること。
同じ言葉でもそこまで気にならない人と不快に感じる人がいて、状況、タイミング、発言の受け手によって感じ方が千差万別であること。
またこの問題に過剰に反応することでコミュニケーションが怖くなってしまう可能性があること。
このような特徴を持つために一律に対策をとることが難しいのです。

ラジオでは解説の後にどうしたらマイクロアグレッションを防ぐことができるのかというお話もありました。
まず自分が相手を傷つけてしまうのでは無いかと過剰に反応し、コミュニケーションを怖れる必要は無いそうです。

いくつかのことを意識するだけでだいぶ状況は変わってくると話していました。
具体的には
「マイクロアグレッションは知識が無かったり、自分がもつ固定概念や価値観による類型化が原因で起きることである為、正しい知識を持ち、想像力を働かせるようにする。」
「自分には些細に思える発言が実は相手にとって傷つくものだと知る。」
「自分の言い方が相手を傷つけるようなものでないか時々振り返ってみる。」
「親しい相手であれば普段の会話の中で『今の発言どうだった?もしかして傷つけてしまったかな?』」と聞いたり、逆に「『それちょっと傷つくな』と指摘する。」
これらの事を意識したり、実践することでマイクロアグレッションを減らせるのではないかと言っていました。

私はマイクロアグレッションが何であるのかを知ったときにヒヤッとしました。自分も同じ状況だったら言ってしまうかもと思ったし、もしかしたら今ままでも自分が気づかなかっただけで、無意識に人を傷つけていたかもしれないと。
また自分もここまで深刻ではないにしても人を型にはめて見るような発言をnoteで見かけて、もやっとしたことがありました。

今回この問題と対策を知ったことで自分は大丈夫なのか?という意識が生まれました。知る事も対策の第一歩になるのではないかなと思います。
そういった点できちんとこのような問題を知る事は大切だなと感じました。
そして正しい知識を得るようにする。自分の発言が相手にはどのように受け取られているのか想像し振り返ってみる。自分ではたいしたことないと思っている発言でも傷つく人がいることを理解し、一体どんな発言に人を傷つけてしまう可能性がひそんでいるのか気づく。どんな言葉で書いたら、言ったら誤解なく伝えられるかよく考える。
これらのことは日常生活においても、そしてnoteを書くときにもきちんと意識すべきだなと思います。
人を傷つけるようなことはしたくないから。

真面目な話だったので正直書くかどうか迷いました。
でも自分が人と関わり、コミュニケーションをして生活している。
そしてこのnoteという不特定多数の人が見られる場所で文章を書いている以上はきちんと理解し意識するべき問題だなと思ったので自分なりに知って感じたことを書かせていただきました。
無意識が一番怖いなと感じた。
きちんと気がつける様な人になりたい。
そんなことを思った一日でした。

※NHKクローズアップ現代の記事を参考に書かせて頂きました。

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