子どもへのまなざし 読書記録


人間関係のなかでやすらいで生きたいという感情は、人間の本能。人間関係に煩わしさを感じている現代人は、本能を破壊しながら生きている。

人間は本来、相互依存の関係にある。自然な人間関係が築けないと、他のものに依存するようになる。

p54 年齢相応の社会になじむことのできない子どもたちは、なにごとも大人からしか学んでいない。子どもは子どもから学ばなければならない。

p58 相手が私のことを、どう思っているのかということは、私が相手をどう思っているかということと、ほぼおなじことなのです。
→すごく心に沁みた。生徒に対してもそう。自分が信頼していない生徒からは、信頼関係ができずに嫌われる。まずは何気ない関わりをして信頼関係を築くことから始めていくことが大事。かかわりが苦手な生徒こそ、肯定的なコミュニケーションをとれるように努力する。

p62 (いい子とは、)その年齢に相応した子どもらしさをもっている子ども。

育児がうまくいかない親は、自分の希望や欲望の方が、子どもの期待や希望をこえてしまう
→完全に自分だと感じた。自然体でいるのをよしとしすぎて、子どものためになるかではなく、自分にとって面倒なことを避けようとする思考が先に来てしまっている。

p71子どもをその失敗からどう立ち直らせるかということで、ここが親の出番

しつけは、大人の仲間入りをするという意味で、子どもにとってうれしいものであるはず。
大人は、繰り返し伝えながらも、それができるタイミングは相手に委ねる。
しつけをするときは、プライドを傷つけないようにする。

子どもの行動を他人がコントロールするのは他律。子どもに決めさせてやらないのだから、自律性が育つはずがない。


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