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はじめに子どもありき 読書記録

p2 子どもを育てるというときに、植物をイメージする。子どもを機械のように考えて、こうすればこうなると、教師がコントロールしようとすると、思いのままにならないことが出てきて嫌になるのではなかろうか。 →今の自分にすごく刺さった。管理教育をしようとして、生活指導でも性に合わないかかわり方をしているから、生徒との信頼関係にも支障が出る。 p9 子どもへの信頼は2種類 人間として善であることへの信頼 能動的学習者としての信頼

    • 個別最適な学びと協働的な学び 読書記録

      マイプラン学習の特徴として、複数教科同時進行がある。得意の教科はすぐに終え、苦手教科の学習にじっくり時間をかけて取り組む→各教科にかける時間に軽重がついてもいいのは驚いた! フリースタイルプロジェクトでは、自由進度のように学習方法を委ねるだけでなく、学習内容も任せる。 全ての子どもは有能な学び手 学びに関わるより多くの決定を委ねる。 ①順序選択学習 ②課題選択学習→単元の目標を達成するための学習課題が複数あり(平行課題)、興味関心に応じてその一つを選択して追求する ③課

      • 自立した学び手が育つ算数の授業 読書記録

        なぜ自立した学び手を育てる必要があるのか 欲しい情報が簡単に手に入るからこそ、自分たちが自分で進む方向を決め、壁を乗り越える経験を積ませたい。 自立とは、自分で世界を切り開いていくこと。 自立した学び手とは、自分に合う学び方を見つけていける人。新しい問題に出会ったとき、それを解決していくときに自分なりのアプローチの仕方をもっている。 めあてを一方的に示されると自立しない。 自分の課題を設定する子どもを育てるために、導入で意識すること ①主体的問題場面への関わりをつくる(説

        • 子どもへのまなざし 読書記録

          人間関係のなかでやすらいで生きたいという感情は、人間の本能。人間関係に煩わしさを感じている現代人は、本能を破壊しながら生きている。 人間は本来、相互依存の関係にある。自然な人間関係が築けないと、他のものに依存するようになる。 p54 年齢相応の社会になじむことのできない子どもたちは、なにごとも大人からしか学んでいない。子どもは子どもから学ばなければならない。 p58 相手が私のことを、どう思っているのかということは、私が相手をどう思っているかということと、ほぼおなじこと

        はじめに子どもありき 読書記録

          教育の未来をつくるスクールリーダーへ 読書記録

          (感想)多様性について思うこと 多様性は必要であり、強みであり、自然なことである。 多様性が学びを引き出す。多様な他者から、文化、価値観、考えを学ぶことで、その人自身をアップデートすることができる。 多様性があるからこそイノベーションが生まれ、納得解を出すことができる。 多様性は、世界で見れば自然なことである。 p12 バックボーンが異なる多様な人が集う場では、否が応でも「数字・ファクト・ロジック」で議論するしかない。 ファクトはデータに関連する事項や過去の事実、ロジックは

          教育の未来をつくるスクールリーダーへ 読書記録

          OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来 読書記録

          p76 ラーニングコンパスの、コンパスの理由 VUCAな世界で生きていくためには、ウェルビーイングの実現に向けて自信をナビゲートするように学ぶことが必要である。 p79 エージェンシーは、変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任をもって行動する能力 →主体性にもつながる。自律的にAARサイクルを回している人のことを指していると理解した。自分の意志で行動、創造、決定、選択することが大切。 エージェンシーについての解説:p76 エージェンシーとは、他人に自分のこ

          OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来 読書記録

          学校を改革する 読書記録

          教師の役割 ①学びの課題のデザイン ②生徒たちの探究と共同のコーディネーション ③学びを観察し的確に判断するリフレクション 教員の多岐にわたる仕事は、ジャグリンクのようだ。数えきれない球玉が飛び交っているのに、学校の外から新しい玉が矢継ぎ早に投げ込まれる。→うまい例え! 学びの共同体の学校のビジョン 子どもたちが育ち合う学校であり、教師たちも教育の専門家として育ち合う学校であり、さらに保護者や市民も学校の改革に協力し参加して学び育ち合う学校である。 使命である、1人残ら

          学校を改革する 読書記録

          教育改革を改革する

          (p210要約)ラーニングコミュニティとは、学び続け、学び合い続ける人たちが集う共同体。教師から生徒などの一方通行ではなく、誰もが互いに学び合い続けるとともに、コミュニティを創造し、進化させていく、共同体の一構成員。誰の意見であっても尊重され、対話によってコミュニティの未来は決定されていく必要がある。このことを、学校の民主化(Democratizing school)と呼ぶ。生徒は一主権者として対話に参画し、学校の目指すべきゴールや、進むべき未来の決定に関与する権利をもつ。

          教育改革を改革する

          学級担任のためのアドラー心理学

          学級経営について ほめられたときだけに自分の居場所があると感じている。ほめられた時の自分はOKだが、それ以外はOKではない。何かができている時はOK、ありのままの自分はOKではない。 →まさにそういう子達がクラスの中にいる気がする。 不適切なことをして注目されたい→適切な行動に注目を与える ◯これからのアクション できていることを認め、勇気づける

          学級担任のためのアドラー心理学

          学び方を学ぶ授業 読書記録

          やる気のない子への対応 ①やる気がない発言の目的を問う ②感じてもいい。でも使う言葉を変えて、捉え方を変える。合言葉はネガポジ。ネガティブをポジティブに変える。 ③チームで貢献できる場面を増やす 心が動く経験(喜び、驚き、がんばろう 内発的動機づけを高めるために ①課題のハードルを下げる ②こだわりや極める要素を入れる 授業に集中できていない子がいたとき、根本的な解決策は、学習の当事者である子どもが、どうしたら自分は怠けないか、どうしたら目標達成できるか、どうしたら授業

          学び方を学ぶ授業 読書記録

          子育てのきほん 佐々木正美

          感想 子育てをする上で、これは本質的だなと思うことがたくさん散りばめられていた。 子どものまなざしと合わせて、何か迷うことがあったらここに立ち返りたいと思う1冊でした。 (メモ)コミュ力を育てる→喜びを分かち合う力を育てる→赤ちゃんが喜ぶことをし、それを親自身が喜びとしていること 人との交わりに喜びを見出しながら生きる力が失われた結果が、不登校、いじめ、孤独死などの孤立に表れている。

          子育てのきほん 佐々木正美

          みんな違ってみんないいのか? 読書記録

          共同作業によって、正しさを作っていく 日本では、正しさは人それぞれという風潮が、政治や歌謡曲などを中心に広まった。多様性を尊重するようで、個々人を連帯から遠ざけて国家にとって支配しやすいバラバラの存在に留めておく都合の良いものであった。 正しさは、個々人が勝手に決めてよいものではなく、それに関わる他者が合意してはじめて正しさになる。 人それぞれと言って十分に話し合う努力をしないでいると、社会は分断されてしまう。

          みんな違ってみんないいのか? 読書記録

          校長の力 読書感想文

          本文はカギカッコ、他は自分の意見や感想 「誰かを切り捨てたり、誰かが我慢しなければならないのは民主主義的ではない」という部分は、納得した上でルールやしくみを受け入れることが大切なのだと思った。 体育祭の最上位目標が「楽しい」なら、その次はなんだろう?楽しいという意味の共通理解が得られたら、運動得意な子も苦手な子も充実した時間を過ごせる体育祭になりそう。 競争は学校の中には必要なのか?体育祭は多くの学校で競争する場面がある。 労働生産性が上がらない要因の一つとして「日本

          校長の力 読書感想文

          22世紀を見る君たちへ 読書記録

          文化資本の形態 ①客体化された形態の文化資本(本など) ②制度化された形態の文化資本(学歴、資格、免許など) ③身体化された形態の文化資本(礼儀、慣習、言葉遣い、センスなど)→本物、いいものに多く触れさせる方法しかない。

          22世紀を見る君たちへ 読書記録

          子どもの心のコーチング(実践編) 読書記録

          人の役に立つ喜びを伝えるには、何か手伝いをしてもらってから →①自分の気持ちを伝える ②自分の働きがどんな影響を与えたかを教える(助かったとか) ◯ありがとう、助かった、起きてすぐ新聞が読めるから嬉しいな ×いい子だ、えらいぞのような褒め

          子どもの心のコーチング(実践編) 読書記録

          さる先生の「全部やろうはバカやろう」 読書記録

          ①ベター仕事 →これが一番多いので、取捨選択が必要。生産性(子どもの成長/働いた時間(コスト))が高くなる(=分母は小さく分子は大きくなるようにボールをコントロールすれば、生産性は上がる) ②マスト仕事 →一見すると重要そうでも、本質的に必要でないものも混じっているので注意。期待される成果の大小を見てエネルギー配分。 ③ファッション仕事 →成果をうまない自己満足、自己顕示のための仕事。体裁のための飾りつけなど ④マイナス仕事 →生徒の主体性を奪う仕事。これってすごくうち

          さる先生の「全部やろうはバカやろう」 読書記録