書籍「つくる〈公共〉50のコンセプト」に寄稿しました
メディアテークの担当者にお声がけいただき、書籍「つくる〈公共〉50のコンセプト」(岩波書店)の中で「トライとエラー」というお題の原稿を書きました。「盛岡という星で」の取り組みを題材に「やってみなはれ」精神について言及しました。豪華執筆陣の中に混ぜていただき光栄です。今年のテーマの一つが「本をつくる」です。今回は共著という形になりますが、次回は単著を出したいですね。
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美術や映像文化の活動拠点/市民の交流の場として著名なせんだいメディアテーク。震災経験を経て、てつがくカフェなどの対話・交流の試み、人々の居場所づくり、地域活性化、表現活動・ワークショップなど、様々なかたちでこの「文化の結節点」に関わる50人が、あらためて〈公共〉のあり方を独自の切り口で問いなおす。
■目次
はじめに
第1章 なじみの言葉をとらえなおす
市民……宇野重規
コミュニティ……松村圭一郎
学び/学ぶ……野家啓一
広場 日本に広場は可能か……五十嵐太郎
アート……吉岡 洋
デザイン……西村佳哲
メディア/ポストメディア……門林岳史
費用……貞包英之
サービス 生きる意味を与える……桂 英史
余暇……栗原 康
第2章 経験を言葉にする
わかりやすいはわかりにくい ぐずぐずする権利……鷲田清一
しらべる……藤原辰史
研究者と表現者 世界の複雑さと、どう向き合うか……山田創平
「プロ」と「アマ」 あるいは、「仕事」と「遊び」のリディフィニション……豊嶋秀樹
変な人……佐藤知久
パーティー……家成俊勝
他者と対話する……西村高宏
伴走する……清水チナツ
プロジェクトが生まれる 命を吹き込む人……志賀理江子
地方のアクチュアリティ このあたりの眺め……畠山直哉
定点観測 境界に立つひと……小岩 勉
同時代性という尺度 コン・テンポラリーをどう認識するか……高嶺 格
忘れること たとえば引き出しの奥の手袋など……伊達伸明
語れなさと伝承……高森順子
メディエイター 旅する身体……瀬尾夏美
「協働」の意味 「誰ひとり取り残さない」……栗原 彬
18歳(未成年/ハイティーン) ユースてつがくカフェの足跡……辻 明典
差異からはじまる……柴崎由美子
ふれあい……砂連尾理
「聞く」こと……小野和子
物語り……濱口竜介
記録と想起……香川 檀
人を撮る カメラを向けるまで、その後に……小森はるか
市民アーカイブ アーキビストなしのアーカイブ……松本 篤
都市の土着性……豊嶋純一
半分ひらく 隙間風の吹く小宇宙……長内綾子
カフェのアクティビズム 「たまたま」が多発する場……前野久美子
批評的態度 古本屋のノート……高熊洋平
地域文化の小商い 今すぐ市民が使えるアーカイブの提供……佐藤正実
利用者とお客様……佐藤泰美
図書館と自治……森田秀之
変化するプラットフォーム……会田大也
実行委員会……菅原睦子
合意の形成 三方一両損と井戸の茶碗……本江正茂
トライとエラー……桃生和成
第3章 これからの社会に問いかける
“わたしたち”とくらす……角田真由美
老いていくこと あるいは若さと老い……西川 勝
それぞれのリズム、ペース ときにはクロックをあわせてみる……大澤 聡
質を問う……八木まどか
ルールをつくる ここに自分が含まれているという感覚……田中みゆき
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