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#国際女性デーに寄せて 「ミモザな母」

1904年3月8日、アメリカ・ニューヨークで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたのが起源となり、1975年に国連が制定した3月8日の「国際女性デー」。この日を基点に、アメリカをはじめ各国では3月を「女性史月間(Women’s History Month)」としています。これまでの女性の歴史や貢献、活動などにより焦点を当てる期間となっています。

HAPPY WOMAN

 ということで、先日は『国際女性デー』であり、ついでに余談だが、私の母の誕生日でもある。

 参政権を求めて、女性労働者たちが声を上げた日。強く美しく、それだけでなく、過酷な現実に屈しない、きっと素敵な女性たちだったのだろう、と今までの歴史に思いを馳せる。そんな日に生まれた私の母も、彼女たちのような人なのではないかと娘ながらに思っている。

 自分でいうのもなんだが、うちの母は美人だと思う。
 若い頃から比べれば年齢と体重を重ねた今でも、魅力的な人であることに変わりはない。母と私の両方を知った人から『お母さん美人ねぇ!』といわれると『えへ、ありがとうございます』と恥ずかしいやら嬉しいやら、やっぱり嬉しい複雑な心境になる。

 そんな母は、仕事と家庭を両立し、自分の両親の面倒を最後まで見て、私と妹を社会人になるまで育て上げた。私の両親は共働き、しかも父は私が小学校高学年になるまで単身赴任だった。父方の祖母と同居していたとは言え、大変だったと思う。(父の話もあるのだが、それは後日)

 自分の家庭を持っていない私でも、今書いたことをしっかりやってのけるのが、如何に大変か理解しているつもりだ。だからこそ、自分の母親であるということ以前に、人として母を尊敬している。
 そして、そんな母から生まれた筆者だが。母とはもろもろのベクトルが真逆である。

 私は大食漢の大酒飲み、好むファッションはトレーナーなどカジュアルからストリート系などクール寄り、一人で自活しやりたいことにまっしぐら、一人称は俺。
 母は食欲もお酒もほどほど、かわいいものとふかふかしたものが好き(ふかふかは私も好き)スカートなども履き、家事に育児に推し活にと大活躍。

 お母さんへ。
 そんな真逆な娘ですが、貴方のような素敵な女性を目指して、ファッションとか振る舞いは方向性が違うけど頑張っています。もっと温かくなったらいろんなところにお出かけでもしましょう。

 3月8日はミモザが誕生花であり、国際女性デーのイメージにもミモザが使われている。(正式にはミモザアカシア)
 各所で目に入るミモザの花やイラストをみると、どことなく、母に似合う気がする。(母に似合うのがミモザなら、俺に似合うのなんだろう……?)なんて考えている。

 我が家の春は、母の誕生日と共に始まっているのかもしれない。