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机
机の上に花一輪。
そんな眺めが好きだ。
普段から花を買う習慣はあまりないけれど、特別な時に花をもらったりすると必ず机の上に飾る。
日常に少しだけいつもと違う彩りを。
そんな眺めが好きなのだ。
買いたい一輪挿しがある。
http://www.oodesign.jp/#!ripple/c1d7i
水面に波紋を描きながら自立する一輪の花。
とてもシンプルでとても機能的なこの一輪挿しを見つけた時、ア
机、いわゆるひとつのデスク。
机の上に遙かなる山嶺が見える。
夢でも、幻でも、蜃気楼でもない。
勇敢なクライマー達の挑戦を、ことごとく撥ね退けてきた机上にそびえる高峰“Mountain of books(本の山)”である。
あぁ、みたまえ、あの急峻なる斜面を。
麓の段階では整然と積まれた本たちであるが、中腹からはタテヨコを同じ向きに揃えることも諦め、側面へ出っ張ったり引っ込んだり。
それゆえに傾きかけた頂を、隣の峰々がかろう
「通勤」に逢いたい。
『用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。』(内田百閒「特別阿房列車」より抜粋)
汽車というものは、用時抜きで乗りたくなる乗り物である。すらりと伸びた線路上を、ゆらゆら心地良く揺られながらどこまでも。車窓からの風景は日本の風光明媚を四季折々に伝えてくれるし、時々流れる車内アナウンスや切符を確認しにくる車掌さんの一挙手