「人」という字、最初に誰が
アニメ好き(当時「オタク」という言葉は無い)にはかなり有名で、何を今更な話だが、「UFOロボ グレンダイザー」の中で、主人公デューク・フリードは地球製サポートメカ、ダブルスペイザーを、本来の無人サポートメカであるスペイザー無しに空を飛べないグレンダイザーの為に合体可能に改造するアイディアに難色を示す。
そのような事をしたらダブルスペイザーのパイロットである兜甲児(「マジンガーZ」の主役である)を、自分の戦いの運命に巻き込んでしまう事になる(既に巻き込んでいる気がする)。しかし甲児は人という漢字のように支え合う事が大事だと言う。育った星の差を越えての協調の重要性。そして合体の為の訓練が始まる。この作品では「やられ役」だった甲児も大きく変わっていくきっかけになるのである。
(この時点でどこかにあるはずのマジンガーZ持ってきて共闘させろやってのは置いておいて)
この「人という字」に関するエピソードだが、これが最初かというと疑問である。その前のスポ根ブームの中で作られたドラマ作品の中にもありそうだし、協調性が鍵となる筋書きはいくらでもありそうである。
一体最初に思い付いた人は誰なのか? 膨大な作品を調べなければならないので、知るのは不可能に思える。しかし、1人の人間には不可能でも、人と人が支え合えば決して不可能ではないだろう。
自分の場合、日常で「人という漢字は、どうしてこう書くか知ってますか?」と聞かれたら、「人が立っている所の象形文字です」と答える。
あ、これ自分のオリジナルじゃなくて、1970年代終わりか80年代前半頃に放送されていた子供向けドラマに出てきたセリフだ。
NHKの教育ドラマだったか、TBSのケンちゃんシリーズあたりだと思う。
ねえ、そんな事聞いてくるやつ、めんどくさいだけだよ。
そういえば、テレビだと思うが武田鉄矢が視聴者の子供から、「先生、『入』という字も支え合っています」と言われ、「そうだな、支え合わないと入らないから」と答えたというエピソードを話していた。
番組の司会者から「何が入らないんだ」とかゲラゲラ笑いながら言われていたのを覚えている。