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福崎に思う

 町興しに「妖怪」をという自治体はあちこちにある。鳥取県境港市は漫画家水木しげるの出身地である。最初はブロンズ像があちこちにあるという感じだったが、現在ではかなりの規模になっていると聞く。
 広島県三次市は、稲生平太郎という少年が不思議な体験をしたという地である。色々な意味で興味深い展示があると聞く。

 岩手県遠野市には「カッパ淵」等があり、数々の民話を収集した佐々木喜善がいた。
 宮沢賢治の「ざしきぼっこの話」の冒頭が、「ぼくらのほうの、ざしきぼっこのはなしです」とあるのは、先行して佐々木喜善がでザシキワラシについて記した本を出しているからである。

 佐々木喜善が語った「遠野物語」の聞き手が柳田國男である。柳田國男がどのような人なのか? どう書いても文句が付きそうだが、「妖怪を研究した人」というより、多分「日本人とは何かを研究した人」の方が近いように思う。
 妖怪に関して、「妖怪とは神が零落したものである」とか、「幽霊は特定の人の前に現れる」、「妖怪は特定の場所に現れる」という言葉を聞いた事がある人は多いと思うが、この人の説である。
 そして、児啼爺、砂かけ婆、一反木綿、塗り壁といった「妖怪」は、この人が採取してきた事で全国に知られているのである。

 その柳田國男は、兵庫県福崎町の出身であった。

 水木しげるの場合は一応、故郷で化け物の話を聞かされたという事になっている。
 柳田國男も少年時代に河童に尻を抜かれる話とか、いないはずの「神戸のおばさん」の所へ出かけようとする体験をしている。

 そういう訳で、福崎町も妖怪観光を行っているらしい。

 姫路から播但線に乗車。通勤電車? とは思うが、結構地元の人の利用は多いようだ。

 駅前には水の入った円筒がある。
 しばらく待っていると。

 これがガジロウである。
 旭山動物園か? 子供達には大人気であった。

 アマビエが。アマビエも民俗ではあると想うが、どうなんだろう。

 絵が上手い。

 タクシー。

 ガジロウは本来、辻川山公園の池にいる。出没時刻も書かれている。

 ガタロウである。

 ロープウェイ式に出てくる天狗。

 柳田國男の生家が移築されている。

 警備が物々しい。

 この建物もいい。

 河童も将棋をするらしい。

 あちこちにいるので見逃せない。

 カレーである。

 全部見たわけではないので、また機会あれば行きたいと思う。

 自動車で来た家族連れで賑わっていたが、お客さんが欲しいと言っている商品(ガチャなど)が、売り切れというのが多かったように思う。

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ものぐさ太郎α
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