何か理由つけて宮崎に行きたい

 1979年夏に家族旅行で宮崎に行った事がある。寝台列車でだ。

 この1979年夏というのが、まだ前年からのブルートレインブームの続いていた時期であり、車掌さんにサインを求める子供まで、しかも大勢いたものである。「鉄道好き」にとどまらないブームだった。

 ご多分に漏れずというか、自分も無理を言って片道を寝台列車にしてもらったのである。

 宮崎駅はまだ高架になっていなかった。

 それでまあ、

「DF50を見ることができた」

 というのが深く心に残っている。DF50、機関車として「傑作」とまでは言えないが、近代化に貢献した車輌である。

 では宮崎を再訪しようかというと、もう何十年も果たしていない。

 これは「鉄道好き」として、理由付けがなかなかできないからだ。

「SLが走れば」

 ってのは一発で「理由付け」になる。なるんだけど、それは無理だよね。SLだけじゃない。DF50も無理だ。

 大淀川橋梁は今も昔とあまり変わらない。「撮り鉄」として見ればいい舞台である。しかし、713系やキハ40もいまや貴重とはいえ、もう1つ何か欲しい。

 そう言ったまま終わるのかもしれない。

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