巨泉の使えない英語の使えない部分
大橋巨泉の司会で「巨泉の使えない英語」という番組があった。
タレントのデーブ・スペクターはこのタイトルを見て、「使えないのは彼の日本語の方、日本人はあんなに馴れ馴れしく言わない」と書いていた。
日本のテキストや授業にある英語が結構通じないという話は前からあって、「アイ・アム・ア・ボーイ」なんて(文通ならともかく)一生使わないだろというのも先輩から聞いていた。
その辺の諸々を番組にした訳である。
先行して「ギミア・ぶれいく」に「使える英語」というコーナーがあり、オッオーとかノーウェイの使い方で1回分というものであった。確かにこれぐらいのペースじゃないと覚えきれないな。
いわゆる和製英語(「ワンルームマンション」は存在しない、「ドライブ」の意味は多くの日本人が考えるのと少し違う)、新聞等で使われるカタカナ言葉、人名(「レーガン大統領」が通じない)、フランス語やドイツ語やイタリア語由来の言葉(「パン」ではなく「ブレッド」)、商標由来(「ホッチキス」等)勉強になる事も多かった。
また、アメリカで先生をやっている人が正解できない日本のテスト問題とか、言い回しを生徒に考えさせる授業があっても良いんじゃないかとか、「セサミストリート」の存在意義とかについても取り上げていた。
海外における日本マニアが紹介され始めていた頃だが、いかにアメリカで普通の人には日本や日本人が知られていないかという紹介もあった。日本は大陸にあると思っている人がいたり、知っている日本人がナカソリ(惜しい!)、ゴジラ(もちろん松井秀喜ではない)、ショーグン(徳川家康をモデルにしたドラマだが、将軍は特定の個人を指すものではない)、ソニー(人名由来ではない)、といった所なのは笑ってしまった。(他の番組とごっちゃになっているかも知れない)
大体ネタとして「使える」。ただ、1つだけ本当に使えないと自分が思ったのが、この番組の関連本。番組自体は「新しい英語教育をやらなきゃ」という空気だったのに、「AさんとBさんによるありがちなテキスト」という感じで、特に新しい事を感じなかったからである。
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