【群馬】温泉と鉄道の旅

コロナ禍で地域割華やかなりしころに群馬へ旅行した話です。ちょっと前なので画像少なめ。


1日目:赤城山-渋川

県民割で憧れのドーミーインが1泊するとクーポンつきで実質1000円弱/泊と意味不明な値段だったので前橋に泊まることにした。「クライマーズ・ハイ」で見た前橋の商店街とか、横川の鉄道文化むらとか、赤城山の源泉かけ流しとか、渋川のもつ煮食堂とか楽しみすぎて盛りだくさんの予定を立ててしまう。

初日は新宿から湘南新宿ラインで高崎を目指す。駅でビールとおつまみを買い求めグリーン車へ。あえて特急じゃなくて長時間乗車のグリーン車が楽しい。平日通勤時間帯の首都圏下りと言うことで、グリーン車も空席ばかり。余裕をもって缶ビール飲みながら車窓を楽しむ。午前中は進行方向左側がまぶしくなくて佳き。

高崎からは両毛線に乗り換え新前橋で下車。この駅から激安レンタカーを8時間レンタル。赤城山を目指し、昼食の後は温泉を目指すのだ。
新前橋の駅前では、「預かり所」の大きな看板を掲げた店の前を通る。何を預かるんだろう。農作物なのか、繭玉とかだろうか…大荷物を背負い風呂敷包を下ろしてひと息…なんて文化がつい最近まで息づいてたのかな。とかなんとかつぶやきながらてくてく徒歩移動。知らない街歩きはただの住宅街でも楽しいもんです。

15分ほど歩いたころ、レンタカー屋さんへ到着。事前のWeb手配が効いたのか、説明も簡単ですぐに出発することができた。まず目指すは赤城山の中腹にある、「とんとん広場」さん。
平日の赤城山への道を標高を上げながらどんどん登る。快適な道路で、ナビの言うまま進み順調に到着するも、残念、限定メニューの極厚ポークソテーは売り切れ。しかし通常のポークソテーもとっても美味しかった!!満足。

そして温泉。車で10分ほど離れた「滝沢館」さんへ。日帰り入浴料金を支払い露天風呂へ。ぬるめの源泉がすぐわきに湧き出ています。浴槽への間に加温していましたがとても肌さわりの良いふわり、とろりとしたお湯で最高でした。湯上りの身体を屋外のベンチでしばらく冷ます。山の中で人工音がほぼ聞こえない。人の気配は時折作業のため動く湯守さんくらい。さすが秘湯を守る会。泊まりたい。

次は渋川を目指して赤城山腹を1時間ほど横移動。左手は関東平野を見渡す快適な高原のドライブルート。目指した「永井食堂」さんに着く頃にはすでに夕方。ちょっと辛いもつ煮定食がつがつ掻き込んで新前橋へ。裏道抜け道を駆使して返却時間には間に合いましたが、結構距離あり、通勤時間帯にもかかったせいか渋滞にも巻き込まれました。すっかり日が暮れた新前橋から再び両毛線で前橋へ。後で調べたら歩けなくもなかったな。

前橋で予約したのはドーミーイン前橋さん。大浴場と朝食ついてこの価格はありがてぇです。宿に荷物を置いて風呂入ってひと寝入りしたら結構な深夜になってたのですが、スズラン百貨店のある商店街も見たかったので駅の反対側へ。コロナ禍でも元気な歓楽街のキャッチを華麗にスルー。
深夜営業のラーメン食べてビール飲んで「キタカン」記者の気分でぷらぷら歩いてたら中央前橋の方まで歩いてました。昔ながらのキャバレーの看板など見て北関東の華やかなりし往時を想像したりする。賑やかな酔客グループの脇をやれやれとすれ違いながらおとなしくホテルへ戻って就寝。

2日目:横川-安中(板鼻宿)-高崎

翌朝。前橋のドーミーインのご当地メニューは「ソースカツ丼」朝からがっつり行くなぁ…と思いつつここはスルー。お昼もあるしね。まずは両毛線で高崎駅へ。ここから信越本線に乗りかえて横川へ。すっかりローカル線となり閑散とした車内。東邦亜鉛の大きな精錬場を見渡しながらかたんことんと運ばれていく。

到着した横川駅には、峠の釜めしで有名な「おぎのや」さんが経営する立ち食いソバ屋がホームに隣接している。駅前には大きな店舗もあり後ろ髪をひかれるけれど、今はもう信越本線ではない線路跡を辿り「碓氷峠鉄道文化むら」さんへ。

たくさんの保存車両を見る前に、トロッコ列車の出発時間が近づいてますよ、とのアナウンスを受け、まずは峠の湯を目指して旧線跡を辿るトロッコ列車に乗車。昔は軽井沢へ繋がっていた上り線跡をトロッコから眺めます。遊歩道化された旧線跡を歩くハイキングの諸先輩方を追い越して進み、丸山変電所跡で途中下車したりしながら峠の湯駅へ。

「峠の湯」駅は日帰り入浴施設に併設されているけれど、駅の周りは旧信越本線跡がよく保存されていて、イザと言うときはいつでも復旧させたるぞ!!という空気がすごかった。本当に復旧するような機会があるとすればだいぶな有事の際だろうし、かなりの費用と工事がかさむことは間違いないのでなかなか難しい話だろうが、碓氷峠を越えるためだけに用意された機関車、機関区が重ねた歴史の蓄積がこの熱量を支えているのだろうと感じた。

しばらく景色を楽しみ写真を撮り、文化むらへ戻る。保存車両や旧機関区の事務所や車庫などを改装した資料館などを見学。しかし熱量よ!!

EF63型機関車のシミュレータなどあったが、「子供向けではありません」の掲示とその説明がすごい。たしかに子供向けじゃ無い無い。
そして昼食に考えていた越後屋食堂さんがたまたま臨時休業で、お昼を過ぎたところでちょっと困ったぞと退園。

おぎのやの立ち食いソバもちょっと気になるし、横川駅のJRバスは軽井沢行きの表示を誇らしげに掲げてるし、ひとり旅の自由さ故いろいろ思考が散らばりつつも、今ならまだギリ間に合うかも、と信越本線で安中駅を目指して移動。
安中駅からは気合の徒歩で「板鼻館」さんへ。2kmちょいを15分で歩けば!!

なかなか厳しい冷たいからっ風を浴びながらなんとか20分、昼のラストオーダー5分前に到着。息を切らしながらタルタルカツ丼を注文。自分で作るタルタルソースを好きなだけ載せて食べるソースカツ丼は最高でした。単品のトッピングがいろいろ選べるのもうれしい。大満足して退店。満たされた気分で歩く板鼻宿は中山道の宿場街の雰囲気も色濃く残し良い風情。しかし高崎、前橋方面へのバス便はなく不便…。

再びからっ風に吹き付けられながらとぼとぼ安中駅まで戻り、高崎駅へ。
高崎駅では「群馬いろは」さんへ。ここ素晴らしいですたよ。語尾がおかしくなるほど。
たいていの群馬県産品が網羅されてます。グンマーグッズも。家族や職場へのお土産山ほど買ってクーポン消費。さて宿へ戻ろう。

2日目も引き続きドーミーイン前橋へ投宿。買い求めたお土産を自宅へ向け梱包して近所のコンビニから発送、そのあとは温泉、サウナ、乳酸菌!!
ドーミー最高!!とかなんとか言いながら就寝。したような記憶。

3日目:前橋、そして帰宅。

2回目の朝食でようやくソースカツ丼とうどんをいただきました。やっぱり美味しかった。初日も食べるべきだったと反省。
3日目は前橋駅でレンタル電動自転車を利用して県庁展望台や前橋公園るなぱあくや旧県庁舎などを見学。普通に面白いよ。
昼食を狙っていた焼きそば屋「しろがね」さんは臨時休業で残念。有名な焼きまんじゅう屋さんはなんだかピンと来なくて素通り。しかたなく高崎駅へ戻り駅ビルの九州ラーメン屋で済ませ、お土産は登利平の鶏めし弁当購入。帰りの湘南新宿ラインで帰路へ。3時間くらいかかるしね。今度はやはり首都圏へ向かう上りと言うこともあり、さいたま県内でグリーン車は満席になりました。

コロナ禍で関東圏から出られない職種だし、できるだけ遠くへ、と考えた群馬旅。この後さらにもう一度行くことになるとはこの時思わなかった。まだまだ知らない群馬があったのである。なんかリンクの貼り方がスマホとPCで違うのかわかりにくいので今後また手直しするかも。

ちなみに登利平さんの鶏めし弁当、事前のリサーチ通りやはり【竹弁当】が最強であったよ。うまかった!

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