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【だれかの沖縄旅行記3】|ひとり旅|読谷|ぶらりん日記

やちむんの里もそろそろ店じまいの時間。
タクシーで宿へ戻る途中にスーパーへ寄ってもらい、全速力で晩ごはんを調達。(多分かねひでだったと思う)


部屋へ荷物を置いて、もう一度海の方へ向かった。
日は長いのでまだ少し明るかったし、海をもう少し見ておきたかった。

ひとり旅のいいところの一つは、気になったところを思う存分満喫できるところ。
海でひたすら波を見たり、砂を踏んだり、ガラスを見つけたり、波の元まで行って逃げたり、ぼーっと座ったり、岩場で突っ立ってたり。


台風が迫る海岸は、自分なんてすぐに飲み込まれるぞ、自然の大きさに恐れをなす、そんな空気がぴりぴりと感じられる。


曇ってるけどきれいな青緑も見える

別のホテルまでの遊歩道付近は、芝生の岸壁になっていて、眼下には渦巻きながら波しぶきを上げる海が広がっている。
空はどす黒い雲がすごい速さで流れていて、たまに恐ろしいくらい美しい夕日になる。

天気で海が一瞬で表情を変える。めまぐるしすぎて、追いつけない。
しばらく眺めているとだんだん小雨の割合が増えてきた。


もちろんそこには誰もいなくて、たまにホテルへ向かうシャトルバスのようなものが通るくらい。世界で一人ぼっちになった気持ちになりそうなところへ、誰か知らない人が視界に入るだけで(!)、少し安心した笑

こんな天候でこんな場所で立ちすくんでいるのを誰かが見たら、変なひとがいると思うだろうな・・・と思いつつ、心ゆくまで海を眺めた。



部屋に戻って一息つくと、チェックインのときにフロントで渡されたチラシにあったホテル内(屋外)のイベントへ行くことにした。

一人って、本当に驚くほどやることがない。


台風の中やるのかなあと思いながらも外のイベント会場へ行くと、ライトアップされたり、舞台でエイサーをしていたり、屋台がちらほらと出ていた。

琉球ガラスを埋め込んだ通路
うちでもやりたい…


キッチンカーの店主と話していると、ひとり旅に驚かれ、もしバスが止まったら那覇まで送っていってあげるから連絡してよと名刺をいただいた。(翌日那覇に向かう予定だったのです)

そうかあ、そうだよな。沖縄に仕事以外で一人で行く人なんて、しかも家族連ればかりが来そうなこのホテルに来る人なんていないんだろうなあ。
と、少し驚きもした。(noteにはたくさんひとり旅の人がいて、それはそれは心強い笑)
私だって、一人で沖縄に来ていたときは、観光を一人ですることなんてなかったもんな。

でもね、宿的にエリア的にひとり旅の人はいないような場所なのよね、ここは。

ちなみに宿泊施設はこちらです↓



修学旅行生や家族連れやカップルが見るだろう舞台を、一人で見ながら、タピオカミルクティーを飲む私のシュールさが、なんだか自分で面白かった。


途中雨が降ったりやんだりしながらも続いていた、広すぎるほどのイベント会場をうろうろとしながら(一度豪雨になり、かなりの人が退散した)、別のエリアへも立ち寄った。
道を挟んだ建物で、お土産屋やレストランがある。


そのお土産屋さんも、とても広くて、古くて、修学旅行生が今はいないはずなのに、見えるくらい、お土産屋さん味に満ちていた。
そんなところ。
でも、そんな今日みたいな、雨が降って、暗くて少し古くて閑散とした、この雰囲気も好きだな。

ここでも一人なので思う存分見て回る。
お土産らしいお土産、キーホルダー、ぬいぐるみ、端っこの方にある本に至るまで、隅から隅まで見て回った。

なかなか、たのしい。

大好きな「おきなわいちば」のバックナンバーを3冊購入した(荷物の重量が更に増した)。


歌う妖精とか出てきそう



それにしても、まだ9月なのにでこの人数って運営は大丈夫なのかな。勝手に心配する。
(台風でキャンセルが多かったのかも)

普段人混みが苦手だけど、多分いつか誰かともうここへ一度来たときに、すごく大勢の観光客で賑わっていたら、ほっとするだろうな。私のここの記憶が、すごく寂しい雰囲気だったから(ほんと天気で気持ちがものすごく引っ張られる不思議)、明るい雰囲気も見てみたい。

たくさん体験講座をやっているようなので、今度訪れるときは、誰かと。笑


ちなみに、この日の夜中は、経験したことないほどの猛烈な台風が直撃し、沖縄だから大丈夫だよ(台風は想定内のはず)と謎の言い聞かせをしながら布団にくるまりました。

建物がまともに暴風雨を受けすぎていて(多分廊下に出るだけで飛ばされるとおもう)、ガラスが割れないか本気で心配になり、畳の布団ではなく、部屋の真ん中にあるベッドで寝ました(ほぼ一睡もできず)。

明け方に確認すると、もちろん、バスは全線運休でした。さすがの沖縄でも運休か。


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