「勇者ああああ」一視聴者の送辞

3月27日に地上波最終回を迎える「勇者ああああ」。勇者は、私の知らないニッチな芸人さんたちと、私が大好きなゲームを深く教えてくれる番組でした。
「moon」の面白さを教えてくれたのは、勇者でした。
「ライブアライブ」の面白さを教えてくれたのも、勇者でした。
時限爆弾のゲームも勇者で取り上げていなかったら、知らなかっただろうと思います。

地上波放送がなくなると聞いて、正直ショックでした。撮影しているスタジオがなくなるという噂のせいだろうかとか、アシスタント募集回でスポンサーさんと何かあったのだろうかとか、プライムタイム昇格したとたんにメジャーどころの芸人さんを使ったから古参のファンが離れたんだろうかとか、シショウさんや二郎さんがもっと早くに出ていれば違ったのだろうかとか、そもそもリアタイの視聴率が1%いかないんだからしょうがないかとか、色々なことを考えました。
でも、それよりも、番組について思い出すのは、面白かったということです。

「ever17」の面白さを思い出させてくれたのは、勇者でした。
「ラジアータストーリーズ」の苦さを思い出させてくれたのも、勇者でした。
「風のクロノア」の爽やかさを思い出させてくれたのも、勇者でした。
「桃鉄」や「パワプロ」の新しい楽しみ方を教えてくれたのも、勇者でした。

地下芸人と呼ばれる方たちのことも、この番組を見ていなければ知らなかったと思います。ななまがりさんやモダンタイムズさんが一軍選手になれる番組が他にあるでしょうか。ビッグスモールンさんだって、勇者がなければ「たまに笑点に出ている人」という印象しかなかっただろうと思います。
そしてそれらがTVerで何度も再生されることで、そんな芸人さんたちがどれだけ救われたか計り知れません。

そしてコロナ禍の中にあって、ゲーム番組というコンテンツの強さと面白さを引き出した功績はとても大きいとも思います。
ゲームのことを何の実にもならない、と言う大人は沢山います。
でも、勇者はまさにテレビ業界の勇者として、沢山の実をつけたと思います。

配信番組になれば、美少女ゲーや成人ゲーなどの分野も紹介し放題です。シスプリがSwitchで遊べる世の中なのですから、天津の向さんや野田クリスタルさんを迎えて美少女ゲーサミットを開いてもいいと思います。
マリオ派かソニック派か、ドラクエ派かFF派か、そんなベタベタなテーマもきっと勇者なら面白くしてくれるでしょう。
テレビの縛りがなくなることで、地下芸人の皆さんはもちろんのこと、加山雄三さんや鈴木史朗さん、よゐこのお二人や黒木瞳さん、中川翔子さんや本田翼さんといった有名芸能人ゲーマーも気軽に来てくれるのではないでしょうか。

そしていつの日にか伝説の番組として、再び地上波に再入学される日を楽しみにしております。
以上、送辞でした。

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