4,000円以下で買える日本語配列のコンパクトメカニカルキーボード
3万円以上するメカニカルキーボードを買ったところで、良いのはわかってます。
たとえ良い商品だと思えなくても「高い金を払って買ったんだから、良いに決まっている」と自分を納得させるしかありません。
しかし低価格帯のメカニカルキーボードならハナシが変わってきます。
ダメダメな製品でも安ければ諦めがつく
あたり製品がきたら超ラッキー
高級キーボード一台買う資金で複数台のキーボードを試せる
だからわたしは格安中華メカニカルキーボードが好きなのです。
そんなどうでもよいまえおきはさておき、Amazonのセールで買ったELECOMのゲーミングキーボードが想像以上に良かったので紹介していきます。
Elecomのゲーミングキーボードに興味がある人は、参考にしていただければなによりです。
Elecomゲーミングキーボードの最廉価モデル
今回紹介するゲーミングキーボードは、Elecomのゲーミングキーボードラインナップのなかでは最廉価モデルです。
上位機種との違いとしては……
✔ スイッチが違う(ラピットトリガーではない)
✔ カラーは黒のみ
✔ ライティング非対応
VK300番台とVK200番台には、テンキーレスモデルと65%モデルがあります。
メーカーが異なりますので純粋な比較にはなりませんが……
上 → テンキーレスサイズ
下 → 65%サイズ
右側の配列がギュッとなり、全体的にコンパクトになるのが65%サイズです。
さらにサイズを小さくした60%モデルというキーボードもありますが、ゲーム以外の用途でも併用することを考えると65%サイズが無難なところです。
60%サイズは慣れるまでに時間がかかります。
ハナシが脱線してしまいましたが、今回紹介するキーボードは最廉価モデルで、Amazonでの販売価格は4,480円(2024年3月7日時点)。
わたしが購入したときはもっと安くて、たしか4,000円を切っていたと思います。
「ゲーミングキーボード」なのに光らない
Elecom VK200は「ゲーミング」と名乗っています。
ホームページにも、キーボードの筐体そのものにも「ゲーミング」と書いてあります。
・・・しかし、光りません。
最近のゲーミングデバイスは、とりあえず光らせておけば「ゲーミング」でOK!みたいな流れがありますが、Elecomは完全に逆行しています。
とりあえずゲーミングデバイスが売れるらしい
ほかのモデルとそこまで変わらないけど
RGB対応にして光らせておきました!
ってことでゲーミングデバイスなので少し値上げして販売します
こんなデバイスではないということは確かです。
性能で勝負しているところは「さすが大手Elecom」といったところでしょう。
Elecom VK200を一か月間使ってみた
購入後、メインキーボードと入れ替えて一か月間使用してみました。
実際に使用してみてわかったメリットとデメリットを、忖度なしでお伝えしていきます。
メリットは4つ、デメリットは3つです。
メリット①:価格がとんでもなく安い
まずはなんと言っても「価格の安さ」です。
メカニカルキーボード
有名メーカー
であるにもかかわらず、4,000円ちょっとで買えるのは大きな魅力です。
同価格帯のメカニカルキーボードをAmazonで探そうとすると、大半はチャイナ製の聞いたこともないようなメーカーのキーボードしかありません。
なかには、e元素やREDDRAGONといったそこそこ有名なメーカーの格安キーボードもありますが、一台目に買うのは抵抗があるかもしれません。
しかし「Elecom」と聞けば、たいていの人が知っている有名なメーカーですから、不思議な安心感を抱いてしまうのはわたしだけではないはずです。
メリット②:キーキャップのぐらつきが少ない
Elecom VKシリーズのキーキャップは、独特な形状をしております。
「ネオクラッチキーキャップ」というElecomだけのキーキャップで、このキーキャップがとても優秀です。
指が滑りにくい
キーキャップのぐらつきが少ない
タイピングがしやすい
プロゲーマーとともに開発しただけあって、きちんと考えられているんだなと感じたところです。
文字入力をしても、ゲームをしても、滑りにくく誤打しにくいので、扱いやすいキーボードです。
メリット③:数少ない日本語配列
キーボードには……
・エンターがデカくてスペースキーが短い日本語(JIS)配列
・エンターが小さくてスペースキーがデカいUS配列
の二種類の配列があります。
日本人になじみがあるのは「日本語配列」。
会社で支給されるパソコンに付属するキーボードや、ノートパソコンのキーボードのほぼすべては日本語配列です。
しかし、メカニカルキーボードはUS配列が主流のため、日本語配列のキーボードを探そうと思うと選択肢が一気に減ります。
仕事での文字入力は日本語配列のキーボードを使って、ゲーム時はUS配列に変更する。
こんな面倒くさいことをしたがる人は「キーボード沼」に片足突っ込んでいる変態です。
普通の人は「両方一緒に使えたほうが良い!」です。
少ない選択肢の中で、ちゃんと使えるキーボードを見つけるのは至難の業ですが、Elecomのキーボードは「ちゃんと使えるキーボード」なので選択肢のひとつに入れてもいいかと思います。
メリット④:スペースキーがデカい
さきほど……
と書きましたが、一般的な日本語配列は「変換・無変換」を配置する関係上、スペースキーが短くなります。
しかし、Elecomのキーボードはスペースキーがデカいです。
本来であればスペースキーの左側にある「無変換」がなく、かわりにスペースキーの右隣に「変換・無変換キー」が配置されています。
この配列は特殊なので、わたしのように変換・無変換キーでかなと英字を切り替えている人は慣れが必要です。
スペースキーが大きくなることのメリットはひとつだけで「ゲーム」です。
フォートナイトやヴァロラント・APEXなどのFPSだけでなく、ロールプレイングゲームでもスペースキーを多用します。
スペースキーが短いと必然的に手を大きく広げないといけませんが、スペースキーがデカいと少し手を広げるだけでスペースを押せます。
ちょっとしたことかもしれませんが、頻繁に押すキーだけにデカいほうが押しやすくて疲れにくいと感じました。
スペースキーはデカいほうがいい
でも日本語配列が良い
こんな人にはピッタリの一台です。
デメリット①:有線にしか対応していない
残念ながら「有線接続」にしか対応しておりません。
机のうえのデバイスはワイヤレス化したい
無駄なケーブルは排除したい
机の上をスッキリさせたい
という机の上スッキリマニアにとって、有線接続しかできないのは悩みどころです。
ここはもう、割り切るしかありません。
デメリット②:専用ソフトがクソ
キーボードを箱から出して、パソコンとUSBケーブルをつなげば使えます。
使えますが、専用ソフトの「EG Tool」をインストールすることで、キーマッピングの変更ができるようになります。
・・・が、このソフトがこれでもかというくらい使いにくいです。
なので、キーマッピングの変更はせずに使ってます。
Logicoolのソフトより使いにくいので、インストールはせずにそのまま使用することをおすすめいたします。
デメリット③:価格相応(というかかなり安っぽい)だし黒しかない
上の画像は「RAZER HUNTSMAN MINI」ですが、背面や側面などの部分にもこだわりを感じます。
しかし、Elecomのキーボード(VK 200)に関しては「高級感」といった言葉は一切当てはまりません。
むしろ「かなりチープ」です。
色は黒しか選べない
全体的にプラスチッキー
指紋が目立つ
汚れが目立つ
といった感じで、価格を下げるために使用したであろうプラスチックが仇となり、汚れが目立つ結果になってしまっております。
(毎回拭くのは面倒くさいです……)
キーボードなんてだれかに見せるものでもありませんが、チープすぎるとデスクワークのモチベーションが上がりません。
キーキャップやスイッチ・サイズ感などがよかっただけに、ここだけは本当に残念なところでもあります。
まとめ
ということで、今回のまとめです。
Amazonのセールで買ったElecomのキーボード
4,000円以下だったこともあり期待はしていませんでした
しかし、良い意味で期待を裏切られた一台
有線しか接続できなかったり
ゲーミングなのに光らなかったり
指紋が目立つという部分はあれど
気軽に使える日本語配列なのはGOOD!
重すぎず軽すぎずなのもGOOD!
キーキャップは優秀なので、キーキャップだけ販売してほしい……
そんなところです。
■エレコム ゲーミングキーボード V-custom VK200C
(ゲームメインなら青軸のほうが反応早いです)
■エレコム ゲーミングキーボード V-custom VK200T
(仕事と併用する人におすすめは茶軸)
■エレコム ラピッドトリガー ゲーミングキーボード V custom VK600A
(最高なものを使いたければラピットトリガー)