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電動昇降デスク……ほんとうに必要?

今回は、電動昇降デスクついてです。

先に結論を申し上げますと、大半の人にとって電動昇降デスクは不要です。

とはいっても……
✓ 自宅の作業効率を高めたい
✓ 在宅ワークの生産性を高めたい
✓ YouTuberが絶賛しているから欲しい
✓ などなど
2020年に一気に増えた在宅ワーカーとともに、電動昇降デスクの需要も高まっていると感じます。

電動昇降デスク不要論

サムネではデカデカと「不要」と書いておりますが、わたしは電動昇降デスク愛用者です。

2020年に始まった在宅ワークとともに導入したので、今年で電動昇降デスク4年目です。

そんな電動昇降デスク利用者からみた「大半の人にとって電動昇降デスクは不要である理由」について紹介していきます。

無用の長物に大金を払って失敗しないためにも、自分にとって必要で自分の利用状況に合うパソコンデスクをきちんと検討してみてください。




電動昇降デスクとは・・・?


出典元:FlexiSpot公式サイト

電動昇降デスクとは、その名の通り「電動で上下に昇降するデスク」です。

有名なところでは、FlexiSpot(フレキシスポット)。

YouTuberで「電動昇降デスク」とか「デスクツアー」で検索してみてください。

ほとんどのYouTuberが、FlexiSpot(フレキシスポット)を利用していて紹介していて、大絶賛しています。

ここでまず、一回目の自分との対談です。

「本当に昇降するデスクが必要なの?」


電動昇降デスクは値段が高い


出典元:FlexiSpot公式サイト

電動昇降デスクの価格を見てくださ~い。

一番左の「Q8」は、88,000円。
最も安いモデルが「EF1」で、22,800円。


出典元:サンワダイレクト公式サイト

おなじ「デスク」でも、サンワダイレクトのシンプルなパソコンデスクは10,800円です。

電動で昇降する機能が付属しているため価格が上がってしまうのは致しかたありませんが、一般的なデスクよりも倍以上の価格になるのが電動昇降デスクです。

2回目の自分との対談です。

「通常よりも高い電動昇降デスク、本当に必要?」


重要なのは電動昇降ではなく、座ったときの「机の高さ」


出典元:FlexiSpot公式サイト

電動昇降デスクに興味がある人のほとんどは、高さを自由自在に変えられる機能に魅力を感じるのかもしれませんが、本当に大切なのは高さを変えられることではありません。

机を選ぶときの最重要ポイントは「座ったときの机の高さ」です。

  • パソコン作業をしていると疲れる

  • 自宅で仕事すると疲れる

  • 慣れない机とイスを使うと疲れる

これは、机もイスも「高さが自分に合っていないから」身体が疲れてしまいます。
(※詳しい内容は以下のリンクの記事を読めばわかります)


身体や目が疲れない適切な机とイスの座面の高さにおきましては、さきほど紹介したリンクに自動計算ツールがあるので自分の身長を入力すればわかります。

わたしの場合は、身長が177.8㎝なので……
✓ 椅子の座面の高さ → 44㎝
✓ 机の天板の高さ → 74㎝
になります。

ちなみに……
✓ 身長175㎝の人 → 天板高さ:73㎝
✓ 身長167㎝の人 → 天板高さ:70㎝
となり、身長が166㎝以下の人の場合は、机の天板高さは69㎝よりも低くなります。

この数値はあくまでも目安ですが、とても大事な数字になりますので覚えておきましょう。


ほとんどの電動昇降デスクの最低値は70㎝


出典元:Amazon

Amazonや楽天市場をひらき、電動昇降デスクと入力して検索すると、たくさんのメーカーの電動昇降デスクが出てきます。

・・・が、ほとんどの電動昇降デスクの最低値は「70㎝」です。

最低値とは
 電動昇降デスクを一番下まで下げたときの天板の高さ

つまり、身長167㎝以上の人が適切な高さです。


出典元:FlexiSpot公式サイト

ちなみに……
さきほどから紹介しているFlexiSpotですが、最低値が低いモデルはQ8より上のモデルです。

その他のモデルは、最低値70㎝~75㎝です。

3回目の自分との対談です。

「安い電動昇降デスク、
買おうと思っている電動昇降デスクの最低値は、
自分の身長に合っている?」


ほとんどの人はスタンディングで使用しない


出典元:楽天市場

電動昇降デスクを買って、スタンディングの高さに設定するのは買った日から2週間程度です。

そもそも日本人は、パソコンを使って作業する際に立って(スタンディング)仕事をしません。

メインは座って仕事をするはずですので、スタンディングの高さに調整する機会は想像以上に少ないです。

「立って仕事をすると生産性が上がる!」
「瞬時に切り替えられるのでとっても便利!」
「眠くなったときに立てるので仕事に集中できる!」
などなど、YouTuberがこぞって良いことを言っていますが、そもそもそんなにスタンディングに切り替えません。

その人のライフスタイルが、机を買えただけで変わるくらいなら日本全国みんなハッピーです。

電動昇降デスクを買っても、立って利用する頻度は非常~~~~に少ないと思いますので、高い費用をかけて導入する必要もありません。

眠くなったらその場で立って、集中できないなら机の上に余計なモノを置かなければいいだけです。

電動昇降デスクを導入したからと言って、生産性が上がるわけでもなければ、集中力が維持しやすくなるわけでもありません。

本当に必要なのかどうか?
本当にスタンディングで使うのかどうか?

を、よ~く考えてから導入しましょう。


電動昇降デスクは重い……


安易に電動昇降デスクを導入すると、その重さにビックリします。

上の仕様表を見てくださ~い。
・天板重量:22.9㎏
・脚の重量・16.3㎏
・合計重量:約40㎏

机だけで「40㎏」です。

重量があるがゆえに、脚部にキャスターを付ける人もいるようですが、それまた高さが増されるので注意が必要です。

「キャスターを付けて移動するのが楽になったが、座ったときに足がべったり地面につかなくなった……」なんてことになったら本末転倒です。

想像以上に重たいので、導入する際は覚悟しておきましょう。
※腰を痛めないように注意してください


それでも電動昇降デスクが欲しい人は……


出典元:FlexiSpot公式サイト

ここまで読んでもなお「どぉ~しても電動昇降デスクが欲しい!」「電動昇降デスクを自宅に導入したい!」という人は、これから紹介する5つのポイントをおさえておきましょう。

購入したあとの「失敗感」を減らせるかと思います。

というのも、思考停止状態で「なんだかよさそう」ってだけで最初の電動昇降デスクを導入して失敗したので、少しは参考になるかと思います。

  1. 天板の最低値の高さが自分に合うかどうか?

  2. 設置場所にコンセントがあるかどうか?

  3. スタンディングで使うかどうか?

  4. 設置スペースに余裕があるかどうか?

  5. デスクの上にナニを乗せるか?


ポイント①:天板の最低値の高さが自分に合うかどうか?


出典元:楽天市場

まずはなんといっても「天板の高さ」です。

導入しようと思っている電動昇降デスクの天板の高さが、自分が座ったときの適切な高さになるかどうかをきちんと把握しましょう。

無理して天板が高い机を導入して、座ったときに足が浮くからという理由で足置きを買うのは本末転倒です。

自分が座ったときに適切な天板の高さになるモデルを選びましょう。


ポイント②:設置場所にコンセントがあるかどうか?


出典元:FlexiSpot公式サイト

電動昇降デスクは、電動で昇降させる関係上、コンセントが絶対必要です。

設置場所付近にコンセントがない場合は、電源ケーブルを長い距離這わせる必要があるので見た目がダサくなりますし、掃除する際にジャマです。

設置場所のすぐ下あたりにコンセントがあるのが理想ですが、ギリギリすぎると高さを上げたときにケーブルがちぎれるので注意してください。


ポイント③スタンディングで使うかどうか?


出典元:FlexiSpot公式サイト

3つ目も重複にはなりますが、本当に立って仕事やパソコンを使うかどうかを再検討する必要があります。

ほとんどの人は立って仕事しません。

スタバでスタンディングでマックを使うのは、SNS上の演出であり、長時間スタンディングで仕事すれば逆に疲れます。

「本当にスタンディングで使うの?」と、自分自身に100回以上は問うてください。


ポイント④:設置スペースに余裕があるかどうか?


出典元:FlexiSpot公式サイト

今使っているデスクと同じサイズを導入するのであれば問題ありませんが、デスクの入れ替えを検討している人の大半は「今使っているデスクが手狭になってきたから」という理由が多いかと思います。

ですから、設置スペースに余裕があるかどうかは確認しておくべきです。

「ひと回り大きなデスクにしたら、部屋が狭く感じるようになった」
「人の導線が狭くなって生活しづらくなった」
なんてことが起こらないように、設置する場所をきちんと測ってからサイズを決めましょう。

ちなみにわたしは、一台目の電動昇降デスクを導入した際、本当になにも考えていなかったのでテキトウにサイズを選びました。

デスク幅:100㎝
デスク奥行き:60㎝
の電動昇降デスクを導入したわけですが、メッチャ手狭でした。

設置スペースに余裕がある人は、デカいデスクを買ったほうがいいです。

作業スペースの余白は、精神的な余白にもつながると思っています。


ポイント⑤:デスクの上にナニを乗せるか?


出典元:FlexiSpot公式サイト

最後は、ナニを乗せるか?

というのも、電動昇降デスクはメーカーによって耐荷重の重量がマチマチです。

40㎏~100㎏以上のものまであるため、ナニを乗せるかによって選ぶモデルが変わってきます。

わたしが二代目に選んだ電動昇降デスクは、Amazonで販売されている謎の中華メーカーの安いヤツ。

耐荷重は50㎏ですが、モニターとノートパソコンとちょっとしたガジェットしか置かないのでコレで十分です。

本を置いたり、デスクトップパソコンを置くという人は、それなりに重くなると思いますので、耐荷重の重量が重い製品を選びましょう。

適当に買うと耐荷重を超える可能性があるので注意してください。


まとめ


ということで、今回のまとめです。

多くのYouTuberが絶賛している電動昇降デスクは、多くの人にとって無用の長物になるので、どうしても導入したい人は過去のわたしの失敗経験から失敗しない電動昇降デスクを選びましょう。

そんな感じです。


■FlexiSpot電動昇降デスク(一台目に買ったやつ(たぶんコレ))
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■SANODESK 電動昇降式デスク E150(二代目の謎の中華品)
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■FEZIBO電動昇降式デスク
※かなり安い中華品だけど、一枚天板でないので注意
(Amazon アフィリエイトリンク)


■サンワダイレクト パソコンデスク
※迷ったらこれ買えばOK! これで十分!
(Amazon アフィリエイトリンク)


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