世界のはじまりと「失われた物語」の絵本ー徒然文
ずっとしたかった神楽坂本屋めぐりをしよう、と思い立ち、訪ねた「絵本屋カフェ Bologna ボローニャ」さん。
そちらに「失われた物語」という絵本が置いてあった。
絵本にしては、装丁は厳かな雰囲気。
標題も、どちらかと言うとネガティブな印象。
内容は、世界が始まった頃のお話。
一頁ずつの8つの物語は、ほとんど動物が主人公。神話の様な童話の様な。
原文も併記されていて。スペイン?イタリア?と思ったらイタリアの絵本。この絵本屋カフェをやっている会社が出している。(ボローニャ国際絵本原画展の入選作だそう。)
画像引用元:「絵本屋カフェ Bologna ボローニャ」サイト https://bologna.tokyo/失われた物語/(買ってなくてすみませんですが;)
絵本の最後に、「作者あとがき」みたいな頁があった。
そこに、この本の物語を読んだらどうぞ忘れてやってください、というようなことが書かれていて笑ってしまった。
そして好きなように物語を作ってください、といった言葉が続くのが素敵だ。
自分たちの物語、作品を楽しむという範囲に留まらず、そこから読者が創造性を発揮することこそを望んでいるのだろう。
私も物語を作りたくなった。(作れたらなあ)
✳︎
世界の起源、というイメージに惹かれる。
科学的なことではなくて、神話的な。
何故だろう。よく分からないが、頭の中で創造が何処までも広げられそうな感覚が好きなのかもしれない。宇宙の外側には何があるんだろう、とかね。
いきなりだけれど、星野源さんの「Soul」という曲の歌詞に「兎が そう 跳ねるだけ」という部分が出てくる。
この曲の歌詞にあまり意味はないそうだけど、言葉を並べた結果、地球がはじまったとき、のイメージが出てきたとのこと。
先ほどの絵本にも兎が出てくるお話があって、思い出した。
地球のはじまりに、ただ兎がいたら素敵だ。
(キリスト教に由来があったりする?と思ったが、イースターの兎は本来的にはキリストの復活とは関係がないらしい。)
遠い昔、世界が始まった時、そこには兎がいました。