#039 フライ級&ヘヴィー級 『マリガン MEETS ベン・ウェブスター』
この盤はおかしくて、バリトンサックスの #ジェリーマリガン の方が音色が軽くて、テナー・サックスの #ベンウェブスター の方が音色が重い。とてつもなく重い。
それまで、ベン・ウェブスターのような、下からせり上げるようなテナーサックスを聞いたことがなかったので、最初ぶっ飛びました。
正直、すごく男臭いテナーサックスです。
ベン・ウェブスターのテナーサックスは本人以外誰も音が出せなかったという逸話もあるくらい。きっと、分厚いリードを使っているのでしょう。
リードが振動をやめ、息の音しか聞こえないときにも、ヴィブラートをかけ続けるという、なんだかすごい奏法です。ベン・ウェブスターも音を聞いただけで、誰かすぐわかる、個性的なテナーサックス奏者でしょう。
それに比べて、ジェリー・マリガンのサウンドの軽いこと軽いこと。比べちゃうと、ひょろひょろーって感じです(悪い意味ではないですよ)。
この二人、全然音色的には、相性が悪そうですが、実際は楽しいセッションだったのかもしれないですね(写真も笑っているものが多い)。重心の低いアルバムですが、重いのと軽いのが交互にあらわれるため、意外に飽きが来ません。
CDはアルバム容量いっぱいにボーナストラックが付いてます。そのどれもいい演奏です。コンプリート版の2枚組もあります。二人が笑いあってるジャケットの方が好きですけどね。
#音楽 #音楽レビュー #ジャズ #jazz #名盤 #名盤紹介
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