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#023 天才とは『ニーナとピアノ』
ニーナ・シモンは天才である。
しかし、天才と言うのはどこでも天才なので、仕事にこだわらない。ある意味、曲にもこだわらない。
ジャズというカテゴリにもこだわらない。だから、最近は、ニーナ・シモンをジャズ・ミュージシャンと紹介されることは少なくなってきたと思う。
しかし、カテゴリを失うと、途端に判断できなくなるのが、私たちの悲しい性である。よって、最近、やや忘れさられている感じもあり、寂しい気持ちもある。
そんな彼女のベストフォーマットがこのように残されたのだから、本当に感謝すべきだ。
ここには、基本的には、彼女の声とピアノしかない。
彼女の紡ぎだすピアノや歌声は、何の保留もなく、まっすぐと天に届き、人に届く。そして、私たちは、己の矮小さに気づくのだ。どの曲でもいい、必ず響くはず。
感情に訴えるとき、声をがなり立てる歌手も多いが、ニーナを聴けば声の大きさなどまったく表現には関係ないということがよくわかる。
私が言いたいことを数十倍も美しく的確に書かれているnoteを発見したのでご紹介します。いやぁ、素晴らしい。
僕は、時々これを聴いて、心を浄化させている。ほんとだよ。