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9歳のボクが考えた不思議な話【オモちゃんとウラちゃん】

オモちゃちゃんとウラちゃんは、ているときにあらわれる。
あらわれたときはかなら金縛かなしばりになる。
そのとき絶対ぜったいけちゃダメ。
いのちたすかりたかったらだけどね。
もし、けてしまったら、オモちゃんとウラちゃんにつかって、オモちゃんには表側おもてがわからだを、ウラちゃんには裏側うらがわからだっていかれてしまう・・・


【オモちゃんとウラちゃん】

あるこわはなしきなおとこが、友達ともだちから『オモちゃんとウラちゃん』というはなしいた。

友達ともだちは、最後さいごにニヤニヤしながらこうった。

「このはなしいたは、てるときにめてもけちゃダメなんだってさ!」

「え、なんで?」

「もしけたら、オモちゃんとウラちゃんにつかってからだっていかれちゃうんだってよ~」

「え!? そんなことあるわけ・・・」

ってるあいだに、かれみち友達ともだちかれた。

「まさかね、ただのつくはなしだよね」そうおもいながらいえかえった。

  〇

そのよる

「オモは人間にんげんからだなかでどこが1番好ばんすき?」

「うーん、したかな? ウラはどこがき?」

そのこえおとこました。

なんこえだろう?とおもいながらも、ねむくてねむくてそのままようと寝返ねがえりをうとうとしたら、からだうごかない。

(え?! なんで? うごけない! 金縛かなしばり?)

(あっ、そういえば・・・)

おとこ昼間友達ひるまともだちからいた『オモちゃんとウラちゃん』のはなしおもした。

(まさか、オモちゃんとウラちゃん?)

たしかめたくてついけそうになったけど、咄嗟とっさにグッとこらえた。

(そうだ、けたらつかってからだっていかれるってってたよな・・・)

おとこおもしてきゅうこわくなった。

からだうごかないしけられないから、みみますことしかできなかった。

やっぱりはなこえこえる。

何話なにはなしてるんだろう?)

「ウラは人間にんげんゆびきじゃないんだ、だってべられるところがすくないんだもん」

「そうだね。 オモもゆびほねおおいからあんまりきじゃないな」

(え?! 人間にんげんゆび? べられるところ? ほねおおい?)

(もしかして、人間にんげんべるの!?)

おとこは、おどろきのあまりけてしまった。

すると・・・

「あれま、こんなとこに人間にんげんがいた」

「きっとをつぶってたんだねえ。
 ちっともづかなかった」

「ま、つけたからにはべないとね。
 けけけけ」

こんなこわいことをって、オモちゃんとウラちゃんはおとこ近寄ちかよってきた。

おとこたすけをぼうとした。

けど、金縛かなしばりでこえせない。

「ウラはこのにくでギョ-ザをつくろうかな」

「オモはカツレツをつくろうっと」

オモちゃんとウラちゃんはこんなことをつぶやきながら、おとこからだおもてうらけはじめた。

ギコギコ、ギコギコ、ギコ、ギコギコ・・・

おとこは、それでもこえげることはできなかった。


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