前回のポストで、ヨガをやりはじめたと書きました。
今日は、その先生のお話(一人称が「俺」になってますがご容赦ください)
相手への想いやりが半端じゃなかった先生の仕事ぶり
先生が俺の会社に入社してきたのは、たしか5年くらい前の冬のことだった。
隣の部署。最初の仕事は、社内ヘルプデスクという新規プロジェクトのリードだったと思う。
人事、総務、社内ITなどなど、社員からの問い合わせを一元化するとともに、メール対応だけじゃなくて、対面での対応もしよう!というもの。
その窓口対応のリーダーだった。
そんな先生と俺の最初の関わりは、俺が送った全社メールの送信チェック。
先生が入社して2日目のこと。
俺は、あろうことか添付したURLを間違えていて、その旨をチャットしてくれた。
「全社メールは送信前に私がチェックすることになったんですけど、俺さん、添付のURLが間違っているかも!」
ニューカマーにいきなりのご指摘をいただき、だいぶ焦ってしまった俺。
「すみません!!!!!」と速攻でチャットを返し、すぐに修正メールを送った。
するとすぐに再びチャットが。
「俺さん、、、From設定が、グループじゃなくて俺さん個人になってるけど大丈夫ですか?」
やらかしました。1回目はできていたのに、焦って対応した再送メールでは、Fromが自分になっていた。
後日この話を、飲みの席で先生にすると「試されているのかと思ったw」と。
大笑いしてくれて優しいですね。
あまりの忙しさに文字通り心を亡くしたあの日。先生の優しい言葉に救われた
月日は経ち。ちょうど1年くらい前のこと。
会社全体が大忙しで、そんな中で、俺も前年比200%くらいの忙しさで(大げさじゃなく本当に)。
ひと山超えてもうひと山。5ヶ月間くらいの激務を終えたら、全身から力が抜けてしまった。
そして、心も荒んでしまって。刺々しくなっていた。
そんなある日、先生と話す機会があった。
「俺さん。そんなに無理しなくていいんですよ。辛かったら愚痴ったらいい」
大忙しだったのは先生も同じはずなのに、とても温かい言葉をかけてくれた。
のちのち知ったヨガインストラクターのこと。教えてもらったヨガ哲学
更に半年ほど経ったある日。その頃まだ俺は、先生がヨガのインストラクターの資格を持ってることを知らなかった。
雑談の中で、そんな話になって。ならばと、日頃イライラしたり精神的にしんどくなる話を聞いてもらった。
やっぱり年末の忙しさで余裕がなくなってた俺に、先生は、ヨガ哲学の話をしてくれた。
「ヨガって本当はスピリチュアルなものじゃないんだけど、ヨガ哲学の話をすると、そういう風に受け止められてしまって。嫌がる人もいるので、興味のある人にしか話さないんですけど」
という枕詞を添えて。
八支則とヤマ・ニヤマ
ヨガには八支則と呼ばれる経典みたいなものがあるんだとか。
その中に、ヤマとニヤマというのがあって、その中に心がけると良いことが書いてある。
ヤマ(日常生活で行ってはいけない心得)
ニヤマ(日常生活で実践すべき心得)
「アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生」はそんなだいそれたことではない
先生はアヒムサの話をしてくれた。
「非暴力、不殺生」というと、「そりゃそうだろう。犯罪じゃん」って思って終わるんだけど、先生はヨガのことと絡めながら説明してくれた。
「人を傷つけちゃいけないって、それは当たり前の道徳なんだけど、アヒムサで大事なのは、人の中に自分も含まれるってこと。
例えば、ヨガで難しいポーズをしようとしたとき、インストラクターは生徒さんが体を傷めないように配慮しながら進めるのだけど、これって自分でヨガをするときも同じなんです。
それは、自分のことも傷つけちゃいけない。だから、怪我をするような無理はしちゃいけないってことになる」
深い。確かに「哲学」っていうと敬遠したくなる気持ちも湧くけど、とても身近で大切な、ちょっとした心がけを教えてもらった。
「俺さん。人を傷つけてはいけません。『人』の中には、当然、自分自身も含まれます。俺さんは優しいから、自分を責めがちかも知れないと思って。でも、自分を傷つけてはいけませんよ」
先生ありがとう。
そして、「心を強くする」それはきっと、「人にも、自分にも優しさを持つ」ってことなんですね。
本日の体組成計
・体重 81.0kg(前日比 -0.4kg)
君も優しいんだね、体組成計さん(*^^*)