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【ビジネス論】あなたが陥りやすい6個の罠。part2

こんにちは!心理学講義の時間です。

あなたは自分が客観的な人間だと思いますか?

思い込みや勘違いをしたことはないですか?

このnoteでは人間に生来備わる脳の機能について解説してきました。

中でも最も優秀で最もポンコツなシステム。

それが「バイアス」です。

今回は、あなたの購買行動やビジネスにおいて

最も陥りやすいバイアスについて解説します。

【ビジネス論】あなたが陥りやすい6個の罠。part2

もしあなたが人工知能を脳に備えているのであれば、

この先を読まないでください。

それではやっていきましょう!

①サンクコストバイアス。

サンクコストバイアスとは、埋没費用のことです。

埋没費用とは、自分が時間やコストをかけたものに執着してしまうことです

わかりやすく例を取り上げましょう。

あなたはスマホゲームに毎月幾らかの課金をしています。

最初は少額で、一つの武器だけ欲しいと思っていました。

しかし、それが一度手に入るともっと強い装備が欲しくなってきました。

あなたはさらにお金をかけます。

しかし、課金をしたとしてもガチャによる抽選なので

欲しいものが確実に手に入るとは限りません。

何回やっても当たらずに、どんどんお金をつぎ込んでしまっています。

数万円に達したところで一度冷静になりました。

「このままここにお金を使っていいのだろうか。」

確かに所詮はゲームです。

もっと現実的なところにお金を使えば良いのです。

しかしサンクコストが働いているあなたはこう思うのです。

「ここまでお金をかけたんだ。こんな中途半端なところで終わってたまるか。」

そしてあなたは果てのない課金地獄に嵌るのでした。

ゲーム課金をしている人のほとんどがこれに当てはまるでしょう。

ギャンブル性も高いゲームはあなたのドーパミンを刺激した上で、

サンクコストバイアスにも陥らせるのです。

これは失敗する投資家と同じ心理ですね。

投資で成功するには、早い段階で損切りをすること。

あまりに大きな利益を求めずに、小さい利益をコツコツと積み上げることです。

しかし、リーマンショックでは

サンクコストバイアスが多くの人に襲いかかりました。

ほとんどの人が自分の損失を受け入れられずに、

破産するレベルまで不動産を持ち続けてしまいました。

対してサンクコストがかからなかった投資家。

そうですね。ウォーレンバフェットです。

彼は世界が不況に陥る中、数兆円の利益を手にしました。

あなたも自分の中のサンクコストを理解し、

冷静な頭で生きていくべきでしょう。

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②プロスペクト理論および保有効果。

2001年ノーベル経済学賞受賞、心理学者であり行動経済学者である

ダニエル・カーネマンの最大の功績であるプロスペクト理論。

これは損失回避と呼ばれる人間の心理で、

あなたは手にする喜びよりも、失う怖さの方が大きいということです。

例えば、あなたが買うかどうか迷っている家電製品。

機能的には申し分ないが、値段が気になっています。

しかしある日、ネットサーフィンをしていたら

その製品についてこう書いてありました。

「限定価格!今ならいつもより3万円お得ですよ!」

と言われるのと、

「今だけ!今ご購入いただけなければ3万円も損ですよ!」

どちらの方が心が動きますか?

もちろんどちらも同じ意味合いなのですが、

後者の方が焦りやプレッシャーを感じませんか?

では、次の例を考えてみましょう。

「今からゲームを行います。あなたが勝てば100万円を差し上げます。」

というゲームと、

「今からゲームを行います。まず最初にあなたには100万円を差し上げます。

しかし、もしあなたが負ければ、その100万円は没収させてもらいます。」

というゲーム。

どちらの方がモチベーションを感じて、全力で勝ちに行くと思いますか?

ほとんどの人が後者を選ぶでしょう。あなたもそうではなかったですか?

このように今後手にできるかもしれないメリットよりも

今持っているものを失うデメリットの方に人間は注目してしまうのです。

さらにプロスペクト理論と一緒に働く心理が、保有効果です。

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