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②四国への想いを胸に、モンキー125での旅記録 - 徳島から四国中央市へ
▼前回までのあらすじ
20年ぶりの四国への上陸だ。かつて愛媛県で2年間を過ごした日々が走馬灯のように蘇ってくる。当時を思い返せば、まだ20代前半の若造で、人生の岐路に立っていた。会社の赴任先が、川之江市(現在の四国中央市)だったのである。
陸地を見ると、お腹がすいていることに気づいた。まあ、当然だ。朝食をとっていなかったのだから。以前から調べていた中華そば店「いのたに」で、美味しい徳島ラーメンを楽しみにしていたのだ。さっそく向かうことにした。徳島フェリーターミナルから20分ほどで到着した。定番の「中華そば」を注文してみた。しばらくして運ばれてきた中華そばは、予想よりも少し塩辛かったが、お腹が空いていたのであっという間に完食してしまった。お腹が満たされ、満足した気持ちで店を出た。ここから四国中央市に向かうのだ。
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予定よりも遅れて、ついに四国中央市に到着したのは夕方4時を過ぎていた。最初に向かったのは、かつて私が勤務していた場所だった。そこには懐かしい光景が広がっていた。以前はジャスコとして知られるショッピングモールがそびえ立っていた。その姿を見て、過去の思い出が鮮やかによみがえる。
しかし、時間の流れに身を委ねざるを得ない。かつての2階建ての建物は一新され、まるで別の施設になっていた。ショッピングモール内を歩けば、20年の歳月が過ぎ去ったことを感じる。店舗の変遷やレイアウトの変更など、全く別の空間になっていた。懐かしさとともに、時間の移り変わりを感じざるを得なかった。
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モンキー125に跨り、私は久々の四国中央市内を走行した。道々、親しみのある景色が目に飛び込んでくる。いくつかの量販店やスーパーなど、昔から存在する店が健在なのを見て安心した。しかし一方で、かつて馴染みの場所があった空間に新しい建物が建てられていたり、知らない店が開店したりと、確かに20年の月日が経過していることに気付かされる。
時間の重みを感じながらも、郷愁に染まった感覚に包まれ、懐かしい思いに酔いしれた。道行く人々の表情、路地裏の景色、地元の名物料理の匂いなど、四国中央市を感じられるあらゆる要素に、心がほっこりと温まっていった。
宿に着いた頃には、夕日が沈みかけていた。早速温泉に浸かり、旅の疲れを癒やすことにした。ゆっくりと熱い湯に体を沈め、しばらくすると汗が噴き出す。体の芯から温まりを感じ、旅での疲労が吹き飛んだ。
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温泉から上がって部屋に戻ると、窓の外はすでに暗くなっていた。そこからは静かな夜景が望めた。田園風景が目に映り、遠くに山々の暗い稜線が続いている。かつてこの土地での思い出が、一つ一つ鮮やかによみがえってくる。当時を振り返れば、毎朝出勤前には競合店に足を運んで価格を確認し、休日には友人たちと一緒に松山市や高松市、高知市へ遊びに出かける日々が続いた。
そうした日常の些細な出来事が、今となっては大切な思い出になっている。四国の人々の温かい人情にも触れ、この地の良さを体感できた2年間だった。ジャスコ川之江店に勤めながらも、地元の人々と交流を深めることができたのは、かけがえのない経験だった。
宿の窓から見える四国中央市の夜景は、決して華やかではなく、穏やかで静かだった。20年の歳月が経ち、この風景もまた変わりゆくのだろう。しかし、四国の人々の心温まる情緒や優しい雰囲気は変わることはないだろう。
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そう考えると、昔に捨て置いていた夢や希望が頭をよぎる。若かりし頃の私には、まだ様々な可能性があった。しかし現実の重みに押し潰されそうになり、志半ばで野心を捨ててしまった。果たして当時どんな選択ができたのだろうか。いま改めてこの地を訪れ、自分自身を見つめ直す機会を得たことは、得難い経験となった。
明日は高知へと足を延ばし、市内を観光してから愛媛県の八幡浜へと向かう予定だ。そこには懐かしい風景と新しい出会いが待っているはずだ。四国の各地を旅しながら、20年前の自分と対話できれば、新たな自分を発見できるかもしれない。
そんな期待を胸に、私は宿で安らかな眠りについた。
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<筆者 自己紹介>
私は現在40代後半に差し掛かり、子供たちも徐々に自立し、自分の時間を満喫できるようになりました。免許を取得したのは30代後半でしたが、仕事と家庭のバランスで中々バイクに乗る機会がありませんでした。しかし、最近になってようやく自分の時間を楽しむ余裕ができました。大型バイクは維持にお金がかかりますが、手軽に乗れて維持費も抑えられるバイクを模索していました。そこで私が出会ったのがモンキー125です。このブログでは、私のモンキー125にまつわるエピソード、ツーリングの思い出、カスタムの詳細など、私自身が体験したことを共有していきます。
それに加え、私のYouTubeチャンネルでもいくつかの動画を公開していますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。🏍️✨
モンキー125の走行シーンと独特のサウンド、そしてツーリング体験を、まるで現地にいるかのようにお楽しみいただけます!ぜひご覧ください👇
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