正しい発信の仕方 治療院経営3.0

数あるnoteの中から僕のnoteをご覧いただきありがとうございます。

前回まで治療院経営3.0と題して、治療院業界(特に鍼灸)の歴史と歩みについて書いてきました。
まだ読まれていない方は先に下記のnoteをご覧ください。

鍼灸院・整骨院経営3.0【前編】

鍼灸院・整骨院経営3.0【中編】

鍼灸院・整骨院経営3.0【後編】


今回は、鍼灸業界の経済圏の拡大する方法を書いていきます。
物凄く単純な内容なのですが意外にみんなできていないのでもし、僕の考えに賛同してくださっている人は最後まで読んでみてください。



毎年、鍼灸施術の受療率が4%前後らしいので、残りの96%の人は1年間で1度も鍼灸施術を受けていないことになります。ここでいう「経済圏の拡大」とは、受療率を上げていくことになります。

僕は
鍼灸施術を受けたことがある4%の人を「患者のプロ」
鍼灸施術を受けたことがない96%の人「患者の素人」と呼んでいるのですが
実は「患者の素人」の中にも2パターンあります。

1つ目は、鍼灸にネガティブイメージを持っている人
2つ目は、鍼灸が自分には関係ないと思っている人です。

治療院経営3.0の【後編】に書きましたが、僕たち鍼灸師が経済圏拡大に向けてアプローチしなくてはいけないのは、「現在鍼灸施術を受けている患者のプロ(4%の人)」や「鍼灸にネガティブイメージを持っている患者の素人」ではなくて、「鍼灸が自分には関係ないと思っている患者の素人」です。

全ての物事には【2:6:2】の法則があると言われています。
【2:6:2】=【好き:知らない・興味がない:嫌い】です。

前途した【鍼灸が自分には関係ないと思っている患者の素人】は「6」に当てはまります。この6割の人にどれだけ鍼灸に興味を持ってもらい、どれだけ自分に関係のあるものだと知ってもらえるかが、受療率をあげる鍵になります。

ここからは、「鍼灸が自分には関係ないと思っている患者の素人」にどうやって、鍼灸が自分に関係あると思ってもらうかを具体例を出しながら書いていきます。


そちらの鍼灸院で足首の捻挫の治療はしてもらえますか?
首の寝違えはそちらでみてもらえますか?
慢性的な腰痛があるのですがこれはみてもらえませんよね?

これは全部僕が働いているもんじゃる鍼灸整骨院で実際に受けた質問です。そして、これ以外にもまだまだたくさん同じような質問を受けています。

この質問内容をみてみて皆さんはどう思いました?

正直当時の僕は『そんなの当たり前やん。なんで聞いてくるん?』と思っていました。しかし、これは大きな間違えで、僕たちの当たり前は一般の当たり前ではないんです。

鍼灸師なら柔道整復師なら、当然知っているようなことを、世間の方達(患者の素人)は全く知らないんです。

僕たちは「足首捻挫の治療は鍼灸師の本業」だとみんな知っていると思っていないですか?

しかし、一般的にまだまだ「足首捻挫=鍼灸師」になっていないのが現実です。

鍼灸治療を受けている「患者のプロ」は自分が悩んでいる症状と鍼灸がイコールで繋がっているので、鍼灸院の中でより良い院を探すためにインターネットを使って検索をします。

例えば
足首捻挫 鍼灸院 おすすめ】や【足首捻挫治療 〇〇(地域名) おすすめ】などです。

そして僕たち鍼灸院や鍼灸師はこの検索に自院のHPが引っかかるように頑張っています。

でも少し考えてみて下さい。このような検索ワードで検索できる人は鍼灸と自分の悩みがイコールで繋がっている人です。このnoteでいう「患者のプロ」でなくては検索できないワードなのです。

では、「患者の素人」はどのようなキーワードで検索をすると思いますか?

https://www.related-keywords.com/
このサイトで調べてみて下さい。このサイトは日本中のみんながどのようなワードで検索しているかをまとめてくれているサイトになります。このサイトで足首捻挫で検索をすると答えは一目瞭然だと思います。

【足首捻挫 鍼灸院】なんて検索ワードは出てきません。
足首捻挫 対処法】や【足首捻挫 歩けない】や【足首捻挫 痛み】などが出てきます。

「し」の欄をみても

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「鍼灸」の文字は見当たりません。これが現実です。足首の捻挫をした人は直接的に鍼灸院を調べてくれないんです。

では、どうすれば「患者の素人」に僕たち鍼灸師・鍼灸治療のことを知ってもらえると思いますか?

理論上の話になりますが、【足首捻挫 しびれ】や【足首捻挫 痛み】で検索をかけた人の1ページ目に鍼灸院のHPやブログが出てくればいいんです。

「患者の素人」がするであろう検索を実際に僕がしてみると

【足首捻挫 治療】

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【足首捻挫 しびれ】

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【足首捻挫 歩けない】

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【足首捻挫 痛い】

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どのワードで検索しても1ページ目に「鍼灸のしの字」も出てきません。これでは鍼灸と自分の悩みがイコールで繋がらないのもわかりますよね。悪いのは患者の素人ではなく僕たち鍼灸師ですね。独りよがりで自己満足なブログを書いているだけです。本当に必要な人には届いてないのが現状です。



ちょっと話はずれますが、『受療率をあげよう』というと一定数、『それはなんか違うんじゃない?』『ビジネスビジネスしてるよね』という声をあげる人がいます。でも冷静に考えてみて下さい。まず僕たちはビジネスで鍼灸師をしています。もし、本当に患者さんを良くしたいだけならボランティアで無料で何時間でも良くなるまでみてあげればいいじゃないですか。お金を取ってるくせに「ビジネス感が強いのはなんか違う」と思ってる人はまず鍼灸師を辞めた方がいいです。そして、僕たちはこんなに素晴らしい技術を持っていて困っている人の手助けをできるのに、治るチャンスを逃している人を放っておくのですか?『この壺を買えば足首捻挫が治ります』って言ってる訳じゃないんですから、胸を張って鍼灸治療を宣伝するべきなんです。誤解を恐れず言いますが、もし胸を張って鍼灸を宣伝できないのなら、修行し直すべきだし患者さんからお金を頂いて鍼灸治療をするべきではないです。




話を戻しますが

1ページ目に鍼灸院のHPやブログが出てくることで
「あれ?鍼灸も足首の治療ができるの?」とか「鍼灸院に足首の捻挫で行ってもいいの?」と「患者の素人」にわかってもらえます。まずはこれが最初のアプローチです。

そして「鍼灸」という存在に気づいた患者の素人が
「足首捻挫に鍼灸がいいなら、自分の住んでる地域名で検索してみよう」となるんです。

だから、「他には真似できない当院独自の治療法」とか「〇〇(地域名)で△△の治療なら当院にお任せ下さい!」なんて更新するより、まずはじめに「患者の素人」が検索をするであろうキーワードに強いHPやブログを書くべきなんです。

もし、一生鍼灸で食べていきたいなら自分の院の宣伝より「鍼灸」の露出を高めるのが先だと思います。(もちろん自院の宣伝を全くするなという訳ではないですよ。)

4%の患者のプロの奪い合いをするより96%の患者の素人を発掘しようよ!僕たち鍼灸師はライバルだけど敵じゃないよ!みんなで支え合って鍼灸業界を盛り上げようよ!足の引っ張り合いはやめようよ!ということが言いたいです。

「他所には真似できない治療法」なんてこのご時世ありません。そんな上っ面のブランディングで4%をバシバシ奪い合うなんてやめましょうよ!という話です。

一人が96%の発掘をするのは無理がありますが、鍼灸師みんなが手を取り合って、GoogleやYahoo!の検索1ページ目に「鍼灸」の文字を表示させようとすれば、病院にだって、アフィリブログにだって勝てれると思います。資格上ドクターには勝てませんが、ネット上ではドクターにだって勝てるチャンスがあります。

実際にもんじゃるに来られる患者さんのほとんどは1番に病院に行かれています。そこで、『特に異常はありません』と言われどうしたらいいかわからず、藁にもすがる思いでもんじゃるに来てくださっています。そして長年の悩みを解消できた人が何人もいます。

そのように、どうにかしてもんじゃるを見つけれて悩みを解消できた人はまだいいのですが、情弱な人は悩んで苦しむしかないんです。ドクターに見放されてどうしたらいいかわからない人を放っておくわけにはいかないでので、HPやブログのあり方について考えました。

みんなも力を貸して下さい。今もどうしたらいいかわからず悩んでいる患者さんのため、僕たち鍼灸業界の発展のため、みんなでGoogleやYahoo!の1ページ目に「鍼灸」を表示しましょう!

そして患者の素人をプロの患者にしましょう!悩まなくていい人の手助けをしましょう。


まとめ

鍼灸業界の経済圏の拡大をする方法は
各症状で悩んでいる患者の素人(2:6:2の6割の人)が検索するであろうキーワードを使って検索結果の1ページ目に「鍼灸」の文字を表示させて、「鍼灸」というものをもっと露出させていくことだと思います。
他にも様々なアプローチ方法がありますが、みんながどこででもできるのはネットだと思いますのでこの方法を述べさせていただきました。

これは一人の力では、一つの院が頑張るだけでは難しいと思います。なので、鍼灸師みんなで手を取り合い支えながら業界を盛り上げていきたいです。

これが鍼灸院経営3.0時代の生き方「共創」です。


今回も長いnoteになりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。

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