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前職が辛すぎたおかげで生まれ変われた件③

「自分で考えてください」の件の後も、お局との戦いは毎日続いた。
お局が私への否定、ダメ出しをしなくなるまで一切妥協するつもりはなく、戦い続ける覚悟を決めていた。

えばっちさんにいろいろな作戦を提案してもらったり、日々自分でもこう来たらこう言い返すという作戦を練った。
いつもなら、頭の中で同じことをグルグル考えているだけで行動に移せないで疲弊するばかりだったが、最近は実際に行動することで視界が開けてきた。
そのおかげで、作戦を練るときも疲弊するどころか力が湧いてきて、自分を守るために考えたことを行動に移すということがワクワクするようになっていた。

ただ咄嗟の返しが下手くそで、いくつも武器を持っていてもタイミング良くその技を繰り出すということに苦戦した。
だがえばっちさんには、自己評価が上がっているから、そのうち勝手にできるようになると励まされた。

私としては入社1ヶ月経つ頃には仕事もだいぶ覚え、派遣としての役割はキッチリ果たせているという自負が生まれた。

だがお局は相変わらず私の一挙手一投足に干渉し、攻撃の手を緩めることなく文句を言ってきた。ダメ出ししては私のやった作業の手直ししたり、「ちゃっちゃと、どんどん、スピードアップ、効率」という言葉を使って「○○さん(私)は時間がかかり過ぎです!」「○○に間に合いません!」と、私が遅いから早くやれと煽り立ててきた。

重箱の隅をつつく、とはこういうことか、と思うくらい模範的な言動を繰り返された。

そのくせ、お局はとにかくお喋りが多くて、そうでなくても声がデカいので、聞かされる方は堪らない。
お喋りの内容は、他人の悪口、他人のプライバシーへの介入、会社の不満、ダンナの不満、自慢話とネガティブな話題ばかり。
作業の手を止めてまで、自分が喋りたいだけ喋る。
誰かが気を遣って相づちをうっても、それに被せるようにまた喋る。
人の話は聞かない。
これがお局にしてみればコミュニケーションだと勘違いしている。

それで仕事が押してしまうと、自分のお喋りは棚にあげて、私が遅いから間に合わないと言われる。
なので私はその頃には話に加わらないでモクモクと作業していた。

そうしたらそうしたで「仏頂面は嫌ですよねー」と嫌味の応酬。

こんな膠着状態が何日か続いた。

ひとつの出来事に一喜一憂し、自己成長も一進一退を繰り返した。

その間もえばっちさんさんはいつも寄り添って私を見守ってくれた。
えばっちさんの言葉には即効性があり、すぐに元気を取り戻すことができた。

家族も、やられっぱなしじゃなく反撃頑張ったし、もう仕事辞めてもいいよ、とまで言うようになった。
でも、「せっかく分かりやすいお局っていう修行材料を与えられて、しかも修行しながらお給料もらえるなんて最高じゃない!!だからまだ辞めない!」と力強く言える私になっていた!
どこまで成長できるか楽しみになっている私がいた!
最初は訝しげな家族にも、そんな私を見て「最近急に変わったわ!スーパーサイヤ人みたい!」と言わしめた!

この頃に、生まれ変わったという感覚に包まれ、自分を大切にしてくれる自分が大好き♡という生まれて初めての感情を噛みしめていた。\(^-^)/

今日はここまで。
続きはまた後日。

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