【異郷日記】5/9/24 気持ち満たすものと空腹を満たすもの
朝、仕事に戻る。またあの同僚がだいぶ遅く起きてきて、また私が起こしても起きないクライアントへの対応についてマウント取るような言い方をされて、イライラした。昨日の今日だからやめよう、その言い方への不満は本人は無自覚なんだろうから、いう心の声が聞こえた。が、イライラが勝ってしまった。本来はするべき前夜の予定確認や他の懸念事項のフォローアップができておらず、本人の意識づけができてないことを指摘したら、またそれを全否定し、本人が思う効果的な対応方法を講義してきたので、目がうつろになったが、なんとか決裂せず同僚帰宅。
三ヶ月だけ直属上司の代行をするワーカーがきて、まだ寝ていたクライアントの一人について聞かれたので、昨日の私の考えと同僚の考えの違いと、その同僚を説得できなかった内容を話した。上司代行私の意見に賛成で、昨日会ったばかりでもすぐにいろんなコンテクストを察してくれ、否定せずに聞いてくれたこと、言いたいことをわかってくれたことに安心した。直属上司もきて、なんでそんな些細なことを拒否するのかわからないし、もっとフレキシブルにセラピューティックにするべきと言っていて、さらに心底安心した。私はこの上司の代行を二回したことがある。すごく洞察力があって、私の言っていることがすぐに通じて、たくさんの知識と共に返事が返ってくる。いつもよいフィードバックと評価をくれる。話せたことで、安心して満たされた。昨日の件は私の心身がまるでアンパンマンの顔が食べられるように、かなりごっそりと削り取られた気持ちがしていたので、話しが通じただけで、私にとってのvalidationになり満たされた。やはり気持ちを満たすのは会話と受容。これは私も我が身を振り返ろう。クライアントも起きたし、業務は完了した。
仕事後、マーケットへ行った。日本人の方の経営のラーメン店が閉店していて残念だった。代わりにパエリアをサッと食べて、いつものお店をはしごして野菜にお米に、納豆に。健康的なものを買い込んできた。昨日の昼ぐらいから、疲れからか、あまり食欲もない。いつもならフレンチスイーツとかが目に入ると、それまでは要らなかったのに目から食べたくなってしまう。そういえば、お腹はいっぱいだが目が食べたいと言っていたのは中学の時のクラスメイトだった。その言葉にはとても驚いて、今もその子の名前も顔も覚えている。無意識だったことをうまく言語化していて本当に感心したものだ。とにかく、今日は一瞬フレンチスイーツの前でよろめいたが、その前のあまりお腹が空いてない時の感覚を思い出してリセットして乗り切った。
この耐えられる程度の空腹感やコントロールできる感覚の再来は久しぶりで、大歓迎だ。子どもの時はこういう感覚がメインで、それほど食べなかった。大人になってからも、定期的にそんなに食べなくていい感覚の時期みたいなのがあったし、空腹を我慢することも難しくなかったが、今はとても難しい。日本では、やることがたくさんあったり母語で話したり、家族や友人がたくさんいたり、当然満たされていることが、この異国では手に入らない。つまり、やることもそんなになく、母語ではあまり話せず、家族や友人は限られている。満たされていない気持ちを埋めるために食べ物に手が伸びている気がしている。なぜ、昨日から少し抑制がかかっているのか。不思議だ。昨日は夜にいろいろあったが、この感覚は朝、昼ぐらいからだから、考えられるのは、しばらく続いている身体的な疲れなのではないかと思った。近年は疲れは過食になっていて、直前まで量は減ったがお菓子を食べていたので、疲れて空腹を満たしているのは久しぶりだ。いや、まて、火曜の夜のメディテーションのおかげかもしれない。お腹を凹ませて呼吸していったあと、お腹が緩んで伸びた。そのおかげかもしれない。自分の身体の感覚を感じるセンサーが動いた気がする。
帰宅して、キッチンでぼんやりしながら、椅子に座ったままカウンタに突っ伏して寝ていた。一時帰国から戻ってからずっと働いているから、心身限界だ。ベッドに移動してあてどなく寝た。日記も溜めてしまった。書くことは頭の整理になるので、今日はゆっくりと4日分も書けてよかった。もう一つの頭の整理方法、ウォーキングにも戻ってからまだ行ってない。明日を越えれば三連休、よく寝てよく休んで心を満たし、ウォーキングを再開したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?