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分離→統合→反転→還元

この、分離→統合→反転→還元というのは、生まれてからの錬金術的探求の順番です。

構造のお話でも触れましたが、人は生まれると同時に、その人独自の世界も生まれます。それはゲームのキャラクターとゲームの世界が同時に現れるようなもので、キャラクターと(ゲームの)世界は支え合い存在しているということです。

生まれると同時に自分独自の世界も生まれますが。その世界は、はじめは混沌としています。自分と自分以外は辛うじて判別出来るものの、それ以外の細かなモノはどれも曖昧でハッキリとした輪郭がわかりません。

なーんて、難しそうに書きましたが(笑)まぁ要するに赤ちゃんを思い出して頂ければおわかりかと思います。赤ちゃんというのはある意味非常に統合している存在です。ギリギリ「自分」と自分以外のみを認識しているくらいに統合しています。

しかし、コレは三次元で生きるにおいては非常に不便です。何かをしたい!と思ってもその何かが、何なのかわからないレベルで曖昧に統合しているということですから。

「美味しいカレーが食べたいなぁ」という望みは「美味しい」「不味い」「カレー」「カレー以外」「食べる」「食べない」などなど諸々の細かく分離したものを、自分の望みにあわせで選択し、それに伴う行動をすることで、望みが叶う可能性があがります。

この場合、細かく分離したものがわからないままだと「カレーかと思ったけどカレーじゃないかも」とか「食べたようでいて食べてないかも」とか、非常にややこしい話になります。

ですから、人は生まれた後、せっせと分離しなければなりません。三次元で生きていくためにはコレは非常に重要なことです。どの程度分離するか?については一人一人違ったシナリオがありますが、今の時代の日本で生まれているという設定の場合、それなりに細かく分離する必要があるでしょう。

この分離というのを違う言葉でいうとしたら「教育」です。価値判断なんて言うと、良くないものと思う方もいるかもしれませんが、価値判断や比較するという物差しを使うことで、分離したそれぞれのものを知ることが出来るようになるのです。(教育というのは、様々な物差しを持つということでもあります。)

分離は、世界の彩りとも言えます。様々な違いを学ぶことは、様々な彩りを知ることです。分離の先には統合がありますが。分離していないままでは、統合することは出来ません。分離を嫌い統合を目指すことは、より強い分離へ向かいます。

アレもコレも違うけど、抽象度を上げたら同じもの。というのが統合へ進む道だとしたら。アレもコレも同じものだと思わなければならない!と考えるのは少々無理があり、抽象度は上がらないままになります。そうなると統合するのは難しいのです。

違いを知ること、分離することは悪いことではありません。それぞれ違い、分離しているものだと知るからこそ、抽象度を上げ視点が変わると、同じものでもある。ということが見える。ということです。(この辺りを知ることが、統合へ向かうスタートです)

さて、生まれ学び、しっかりと分離したら、そこからは統合へと向かうステージです。統合なんていうと非常に難しく感じるかもしれませんが。要するに、違いをそのままに含み抽象度を上げた視点で同じものだと知る。ということです。

私とあなたは違う考え方だけど、同じ人間だからお互いに尊重しましょう。と、いうようなことですね。

こう言うと、なにやら難しそうに感じるかも知れません。とくに感情や価値判断において、引っかかりがある場合は難しいでしょう。(これらの引っかかりはキチンと分離することで絡まりを解くことができます。)

感情や価値判断がもともと少なく、しっかりと分離している分野の場合、抽象度を上げるのはそれほど難しいことではありません。

スプーンとフォークは違うものだけど、同じ食器だからお互いに尊重しましょう。(スプーンはスプーン、フォークはフォークとしてそれぞれの役割を果たしましょう)というような感じです。この場合、至って簡単でしょう?(笑)

分離→統合→反転→還元のうち、主に日常生活において重要なのは、分離と統合です。

スプーンもフォークもお箸もそれぞれ違うものだと分離して認識しつつ、必要な時には同じ食器として統合した視点から、臨機応変に対処することができると便利だということです。

分離と統合が進んだら、人によっては反転が起きます。この反転は自分の位置や視点が180度、変わるということです。「見ている」と思っていたのに「見られていた」とか。「動かしている」と思っていたのに「動かされていた」とか。

この反転は、分離と統合が進めば誰でも起きるというわけではありませんが。反転の次のステージ、還元へと進むためには、分離と統合について理解していなければなりません。

還元とは、構造でいうところのプレイヤーの位置に座るということです。視点を反転させ、その位置についたままで日常を生きる。ということですね。これは、ものすごく統合した視点とものすごく分離した視点を同時に持つということでもあります。

反転→還元については、その人のテーマによって進む、進まないや、進むタイミングなんかが、決まってくるようですので(まぁ、進まないとしても一向に困ることではありません)あまり目指す必要はありません。というか目指すようなものではありません。

ただ、分離と統合については日常的にも役立ちますのでその人のステージに合わせて、取り入れていくと良いのではないかと思います。


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