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学級通信

4月

今年はころな、頃な、コロナのせいで学校がスタートしていない。

スタートの前に 終わりもちゃんと終わっていない(   ˙-˙   )


やっぱり、子供にとっても大人にとっても「余韻」というものは大切で、いきなりブツリと物事が終わるのはよくない。


飲み会だって、お店から出て、まだまだ話し足りないけどもう時間だから仕方ない…ほろ酔いで駅まで歩いていく途中でも話は尽きない…っていう、あの時間が大切なんだ。(飲み会と学校を一緒にするな←)


渋谷麻布あたりのクラブだって、朝方の4時頃には余韻を感じさせるうようなセレクトになる。ニッキーの「your love」なんかが流れてくると、「お?もうそんな時間かよ」とだんだんフロア全体が余韻に浸っていく感じがする。(学校とクラブを一緒にするな←)


昨年度の3月に突然の「クラス解散宣言」

豆鉄砲喰らった鳩みたいな顔しながら 放送による校長の話を聞き、受け止めきれないままクラスは容赦無く解散。3月の行事は見事にすっ飛ばされた。

三送会(これは業界用語だと彼氏に怒られたので補足しておくと【3年生を送る会】のこと)

そこで、自分たちが先頭に立って進める初めての行事を経験する2年生。司会進行や、先生たちへのイジり、今までお世話になった先輩を笑わせたり泣かせたりすることに躍起になることで、いつの間にか自分たちが最上級生になる心の準備を整える。

よくわからないけど、ステージの上で自分の殻を打ち破る奴が必ず現れる1年生。ここで、誰かから笑われることに快感を感じて女装やコント、漫才が癖になってやめられなくなる奴がいる。そういう奴らが来年の三送会を盛り上げる。


卒業式には、憧れてた先輩たちが鼻水垂らして顔をグチャグチャにしながら泣く姿、いつもは怖い先生が静かに流す涙。これを見て1、2年生は心が大きく動く。


クラスでは、体育祭で優勝したクラスもそうではないクラスも、合唱祭で最優秀賞とったクラスもそうではないクラスも、色紙に寄せ書きをしたり、担任が1年間の写真や動画をムービーにしてまとめたり、「来年もこのクラスがいい!!」なんていいながら修了式を迎えるはずだった…んです。「来年もこのクラスがいい!」なんて言っていたって、結局4月のクラス発表の時には「キャーーー!一緒じゃーん!嬉しみーーー!!」とか言いながら抱き合ったりしているくせに。

でも、今年は3月の「来年もこのクラスがいい!」もなく、4月の「キャーー!一緒じゃん!」もなく、今。もう5月15日。


やっぱり、余韻って大事だと思うんです。


なかった余韻を取り戻すことはもう無理なので。

学校が再開した時に、いかに生徒を学校に惹きつけることができるかが、いかに楽しい学校生活を送るかに繋がると思うんです。

どうせなら楽しい学校生活(職場生活)を送りたい。


そんな今年の学級通信のテーマは「謳歌」です。



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