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アレンジャーvs.著作権 - 「ピアニカ動画フェスティバル」裏話

皆さん、ぐっもニカ〜🎹 MONICA MUSIC FACTORYです。


「ピアニカ動画フェスティバル」参加のご報告

 突然ですが、私、「ピアニカ動画フェスティバル」に応募しました。

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 「ピアニカ動画フェスティバル」は、ヤマハが主催している鍵盤ハーモニカ関連のイベントで、「ピアニカ」を使った演奏動画を投稿して応募すると、審査員の評価により何人かは賞品がもらえるという、ちょっとしたコンテスト形式の催しです。
 これまでに親子やファミリー層はもちろん、趣味で演奏している方やアマチュア(プロ)の音楽グループまで、多種多様な「鍵ハモ吹き」による演奏動画が投稿されています。

 私は作曲・編曲の勉強は以前からしていますが、演奏は専門ではないので(ましてや鍵ハモの腕前たるや……)、応募しようか、かな〜り悩みました。
 MONICA MUSIC FACTORYは本当に最近活動を始めたばかりの、言わば「鍵ハモ界」の新参。ぺーぺー。ひよっこもひよっこ。
 でも、だからこそ、

「やっぱり”MONICA MUSIC FACTORY”として一度『顔見せ』はしておこう!」

 ということで、急遽私も参戦することにしました。
 楽譜売ったり文章書いてるだけでは、やっぱり「私自身」が何者なのか、「顔」が見えてこないからね。

 がっつり顔出し動画のため、お恥ずかしいので当方の動画はリンクのみ貼っておきます。
 お時間ある方は是非お目汚し(お耳汚し)くださいませ。

 例の動画(YouTube)


リベルタンゴが「売れない」件について

 「ピアニカ動画フェスティバル」については、まだ後日いろいろ独自の視点から考察を述べさせていただこうと思っているのですが。
 今回は、私が投稿した動画の「裏話」をひとつ、お話ししたいんです。

 このイベントに参加した一番大きな理由は先程も述べましたが、実はもうひとつ、動画を投稿した理由があるんです。
 私がこの度演奏したのは、ピアソラ作曲《リベルタンゴ》

 ……定番すぎる。あまりに定番すぎる。
 「現役音大生」とかいう触れ込みで動画出すならもっと捻ったレパートリーを持ってこいや! と各所に叱られそうなチョイスです。

 このド定番曲を万全の状態で演奏するために、私は自ら「楽譜」をちゃんと書き下ろしました。
 MONICA MUSIC FACTORYは鍵盤ハーモニカのアレンジ楽譜販売をメインコンテンツにしていますので、有名な曲だからこそ、自分なりのアレンジを加えて演奏できると良いなあと思って、楽譜を制作したんです。
 《リベルタンゴ》自体はすごく有名だし、演奏も散々されまくっているけれど、なにせタンゴですから、「アンサンブル」での演奏が多いんですよ。ピアノ伴奏+ソロ楽器、とか、複数人でのアンサンブル編成とか。

 鍵盤ハーモニカでの演奏は決して珍しくないけど、鍵盤ハーモニカの「無伴奏ソロ」での《リベルタンゴ》は意外と珍しいんじゃないですか?
 そんな「無伴奏ソロ」のアレンジ楽譜が、今、私の手元にあるわけです。

 ……さて。

 これ……………………「売れない」んですよ。

 私はめっちゃ売りたいんですよ。だって頑張ったもん!
 自分で演奏までしたんだもん。MIDI演奏じゃないんだもん。noteのクリエイターページの右上の「楽譜ラインナップ」に並べたいよお!!!

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 売れない理由は、記事のタイトル(&ふざけ倒したサムネイル)の通り、そう、みんな大好き「著作権」です。
 他人様の作品は、作曲者の死後70年までは著作権が発生しますので、無断で曲をアレンジしたり楽譜を出版することは法律で禁止されています。

「え〜、じゃあJA●RACに申請して許可貰えばいいじゃ〜ん!」と思いました? お詳しいですねえ。

 外国人の曲は、国内の曲よりも申請のラインが超厳しいんですよ。特に、「編曲」という行為に対しては超・厳しい。
 ちなみに、今回の動画はYouTubeにて公開したわけですが、演奏した動画を投稿する行為に関しては問題がないんですよ。
 YouTubeというサイトが、すでにJA●RACに演奏(配信)許可をもらってお金を払っているからです。
 (これ、私もつい最近、大学院の授業で知りました!)

 今、ものすごく一生懸命調べているんですが、私の知識とリサーチ力では現状《リベルタンゴ》のアレンジ楽譜は売れません……。
 有識者の方、もし《リベルタンゴ》の売り方を知っていたら、是非未熟な私にご教授ください。


アレンジャーvs.著作権、コンポーザーと著作権

 ……と、そんな切実な裏事情により、私は急遽「ピアニカ動画フェスティバル」にて、《リベルタンゴ》のアレンジ楽譜を皆さんにお披露目することになりました。
 アレンジという行為に「著作権」はつきものです。私もこの辺りはまだまだ勉強不足なので、少しずつ勉強を進めながら、音楽家として大切な知識を吸収していきたいと思います。

 もちろん、作曲家にとって「著作権」はすごく重要です。
 頑張って自分が作った曲を、誰かに盗まれたり、勝手に加工されて発表されるのは、やっぱり良い気分はしないでしょう。それが作曲家にとっての「商品」でもあるわけですし。

 その一方で、自分の曲が後世にまで伝わり残っていく、「長生きな曲」になるためには、より多くの人に演奏してもらったり、曲のことをたくさん紹介してもらう必要があります。

↓ 「長生きな曲」について書かれた記事はこちらから。

 皆さんご存知、J.S.バッハの曲って、実は世間に知れ渡るようになったのは彼の死後100年のことなんですよ。
 メンデルスゾーンでしたっけ? 彼がバッハの曲を人前で演奏したことがきっかけで、バッハのあらゆる作品が世間に数十年ぶりに「再発見」されたと言われているんです。

 死後100年もほっとかれてたの? おせーよホセ。

 うーん……著作権「70年」は…………ちょっっっと長すぎるかなあ………………だって「発表後」じゃなくて「死後」だからなあ……………………と、個人的には感じるのですが。皆さんいかがお考えでしょうか。

 以上、「ピアニカ動画フェスティバル」参加のご報告と、ちょっとした裏話(愚痴?)でした。
 ちなみに、演奏動画の応募期間は明日(28日)までです。駆け込み参加、まだ間に合いますよ。皆さんもぜひご応募ください!

 他の応募者の方の動画も、どれも非常に面白いです。
 是非SNSや公式HPにて、「 #ピアニカ動画フェス 」で検索&チェックしてみてください!
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最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう! ぐっばいニカ〜🎹

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