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「啄木ってる」って、わりといいセンスだと思うんすけどどうすかね^^;

オーストラリアはブリスベンに来ている。弟が留学しているので、家族で会いに来た。わたしの弟は本当に同じ親から生まれたのかと疑いたくなるほど賢く、AIの研究をしている。大学の助教授で、我が家のホームランバッターである。(家族曰くわたしは永遠のルーキー)ブリスベンは今は夏なので、日差しが強く暖かい。さらにはマスクをしている人がほぼいないため、ストレスフリーの感覚がハンパない。マスク、いらねーーーーーよな!やっぱ!!!という思いを繰り返してる。というよりも、日本にいると、マスクをしないといけないという罪悪感に苦しめられているのだなと改めて自覚した。日本人の観光客は羽田からそうだが、ほとんど見かけない。いるにはいるが、非常に少ない。コロナの影響をこういったところでひしひしと感じる。ブリスベンに来てすこし開放的になったのか、アホなことをひとつ述べようと思う。「いろんな国の人と友達になりたーーーーい!!!」これはなぜだか無性に思った。だって楽しそうじゃん。めんどくさそうだし。会える人ってきっと、限られてるし、そういうことなんだと思うんだよねぇ。なにがだ、と、突っ込まれそうだが、人生はそんなものなんだと思う。おとといガッシュさんのお店に行き、叱咤激励してもらった。なんとなく今週は、会わなきゃいけない人がたくさんいて、その方たちに一気にお会いしているのだが、とにもかくにも今自分は自分以外の人に甘えたくて甘えたくて仕方なくて、ガッシュさんにおいても、とにかく尻を蹴飛ばしてもらいたかったのだ。案の定、「お前、棺桶に片足突っ込んでんぞ!!!」と、叱っていただいた。本当に、その通りだと思った。ここ数ヶ月はとにもかくにも、いろんなひとから、「死相がみえる」だの「影が無いから近々死ぬかもしれない」だの、言いたい放題言われてきたのだが、それでも、ま、あながち間違いではないという感覚でもあった。さっすが余命宣告!!とか思いながら表面上はヘラヘラしていたのだが、それでも考えることはもちろん、たくさん、ある。生きる気力というのは非常に難しいものだ。みんな必ず死ぬことがわかっていて、それでも生きるということは、本当に何度考えても「とんちだなぁ」と思うことが多い。それは、「死ぬ」ということをマイナスに捉えることでその感覚がより強くなるような気もしている。そうではなく、死ぬということも大仕事、だと、考えればやはりそれと同等に、いや、それ以上に「生きる」という仕事をしなければプラマイゼロにはならないだろうなぁと思うわけだ。プラマイゼロというよりも、それを越えてプラスを多めにつけてやるくらいのものにはなれないだろうなということだ。ついこの間も、魂の友、圭吾せんせいに「ロックンロールに失礼だ」と教えてもらった。すごくいい言葉だと思った。わたしも曲がりなりにもロックなりパンクスなりが好きで、そうやって生きてきたつもりだ。それこそ、あまり大声では言えないが、去年の夏に断捨離をしたのでその際に喪服もスーツも何もかも捨ててしまっていた。なので、師匠のご遺体に会いに行くときなど、全くもってそれ相応の格好をすることが困難であった。とりあえず、全身真っ黒のニットワンピースがあったのでそれと、赤いライダースを着ていった。それでも斎場に行くのに非常に心が寒くなってしまい、幕張の橋のところでビールを何本か飲みつつ、時間を潰していた。形見みたいになってしまった白いヘッドホンをして、爆音でニルヴァーナを聞きながらビールを飲んで、時に泣いたりブツクサ文句を垂れたりする女を朝から演じた。挙げ句の果てに、その姿はばっちりと彼の親友に目撃され、「新宿とかで、朝までいた人なのかな?パンチ効いてんなーと思ったら、みなみちゃんだったんだね!さすがみずほのお弟子さん。」と言われてしまった。ま、これも供養のひとつだと思って、そのままずっと、最期までずっと、現世ではパンチロッカーとして彼を見送った。わたしはどんなときでも、どんな絶望的なときでも、面白おかしくいることが好きで、大事だと思っている。それでもあまりにも大きなことが起きるとなかなかそれが難しいが、努力はできる。例えば前に、それこそ、師匠の前で吐血したことがある。あまり書くとみなさんご心配なさるのであれだが、まあ書くと、それなりに咳き込んで吐いてしまった。そこかしこが鮮血で真っ赤になり、わたしの愛する韓国ドラマのワンシーンようになってしまった。師匠は驚いて、「おい、みなみ大丈夫か?!病院、行くか。どうすればいい?ビール、飲んだら、おかしいよな、、」とか言ってくれたのだが、俺は咄嗟に、「な、すごいだろ、これ。まじ石川啄木じゃね?啄木ったねー、はははは」とか言いながら笑い転げた。さすがに師匠は心配してくれたのだが、それでも俺はそうやって現実をすこしでも面白く、他人事にしたかったのだ。(啄木には悪いが)人生は、面白い。しんどいことも含めて、結局は、面白いことで埋め尽くされている。悲しむことも必要だが、喜びがずっと続かないように、悲しみもずっとは続かない。芸術家というものは、その両極端を感じれるときに感じきり、そしてそれを武器に己の信念を持って命懸けで表現していく。それこそが、芸術家の真髄であり、それは写真家も、ダンサーも同じだ。わたしは何度も言うが、まだまだ甘ちゃんで、修行が足りない。それでも彼はきっとこういってくれる。「みなみ、それでも、ま、気楽になー。みなみは賢くて、うつくしいから、絶対にできるよー。ふふ。」今日のブリスベンはとてもいい天気だ。雲ひとつ、ない。だからこそ、彼の声がよく聴こえる。


🩸ANATOMY GIRLS🩸
By MINAMI Stevens Photography

「聞かせてください、あなたの、恋のお話」

恋するってなんでしょう?

本気で愛する、って、なんでしょう?

あなたの、恋のお話、

あなたの、愛する、ひとの、お話

コトバと写真で、
解剖します。

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