作者は自分より頭の良いキャラは作れない?
たまに作者は自分より賢いキャラは作れないという意見を見ます。
その意見そのものより、それに対する反論の方が見かける機会が多い気がします。
私が見た主な反論を列挙します。
作者がIQ300という設定のキャラを出せば作者より賢い
展開を先読みしたキャラを作れば作者より賢い
まず1ですが、確かに可能ですがこれは的を射ていないと思います。
喩えるなら性能の良いパソコンを教えてください、と言ってスーパーコンピュータを買えば良いと言ってるようなものかと。
2ですが、これはデスノートのLが分かりやすい。
警察しか知らない情報を得ているから警察関係者だな→犯人は負けず嫌いな子供だな→夜神月が怪しい、と見事に早い段階で夜神月がキラだと分析、推理し、的中しています。
しかしなぜここまで賢いキャラが作れるか議論?になるのか。
これは賢さの定義があやふやなのも議論?に影響しているのかもしれません。
ここでは賢さを思考力、発想力、判断力、記憶力、知識と分類します。
まず私はどう思うかというと、部分的に可能。
具体的には、判断力、記憶力は作者より賢いキャラが作りやすいと思います。
対処法は、
キャラのスペックを上げる
見せ方を考える
まずキャラのスペックを上げる、ですが、185194372143967×194374610164を一瞬で計算すれば計算力が優れていますし、般若心経を一字一句違えずに一瞬で覚えさせれば記憶力が優れていることになります。
私もプログラミングの天才、数学の天才というキャラを作ったことがあります。
しかし、これは確かに計算力や記憶力は優れていますが、カタログスペックに近いと思いませんか?
そのキャラは賢いというより、電卓やコピペで作られたキャラなのです。
極端な話Wikipediaや論文をchatGPTなりで分かりやすく要約し、コピペすれば作れる。
そこで2.見せ方を考える、です。
たとえば、作者が1ヶ月かけて考えた策略をキャラに一瞬で思い付かせます。
するとそのキャラは判断力が優れていることになります。
その都度作者が本を読んだり、ネットで調べたり、人から聞いた話を盛り込めば、付け焼き刃でも知識も盛り込めます。
ただ、その知識もネットで調べられる範囲などならともかく、ある程度の基礎知識が必要です。
私も歴史改変SF小説を書いて知識不足を指摘されました。
では思考力と発想力はどうか。
ここが1番難しいところだと思います。
作者が熟考したことや、ふとしたインスピレーションを言わせれば思考力や発想力に優れたキャラは作れるかもしれません。
たとえば天才魔術師が魔術で迷路のような要塞にしたビルを内部から突破せず、直接爆破して物理的に破壊したり。
ただ、ここまで見て分かったかもしれませんが、2は作者の努力、苦労ありきたりなのです。
無論創作者はこの程度の努力は怠りはしないでしょうが…ただ、作者より賢いキャラが勝手に生まれることはないと思っています。
まとめ
デスノートは夜神月もLも天才ですが、これを上回る作品がないということはそれほど賢いキャラを作るのが難しいのだと思います。
勉強すれば戦略を借用して発想力を得られますし、知識も補えます。
思考力はなかなか難しいですが、紙に書き、各人物や勢力の目的、行動、原理を考えながらまとめるのがいいかと。
賢いキャラを作れるかの上手い回答になっているかは自信ありませんが、以上が私の意見です。