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読書感想文、はじめます。〜第一回『持たざる者の逆襲』 〜


本の内容、すぐ忘れてしまうよ。

特にビジネスや自己啓発本。
読んでる時はハッとしたり感情動かしながら読んでるのになぁ…

そんなお悩みとともに生きること早ウン年。

しょうがない。手間と時間を少しかけてでもメモに残しておこう。
せっかくなら公開しよう。

と思いたったので早速やってみます。

自分は月1冊読めれば上出来。
2024年の年末には12の記事が上がり、12冊の印象的な記憶が定着していることを目標にします。

※ご注意※
めちゃくちゃ自分用に書くので「読んだ後」の記載にはネタバレを含むことが多々あります。
また自分自身未熟なこと、そして読了直後の感想であるため浅はかな感覚や意見である可能性も高いです。場合によっては気分を害する方もいるかもしれませんが、自分の記録として素直に記載しておきたいためご了承ください。

記念すべき1冊目は
溝口勇児 著『持たざる者の逆襲 まだ何者でもない君へ』(2023 , 幻冬社)
(Amazonリンク)

読む前の印象

なんか…ガツっとゴリッとした装丁…!!
一般的なことを偉そうに言ってる感じなのかなぁ

と、ちょっとした拒否感がありました。

読んだ後の印象

単純な感想だと、全体的によかった!!

全体

  • ページ数と文字数が少なく2時間程度でさらっと読める。内容が薄いのではなく冗長さがなく密度が高かった。

  • ストレートでありながら思慮深く丁寧な文章表現で心地よかった。

  • 込められた熱量も伝わりやすく、読んでいて共感や尊敬などポジティブに熱くなれるため、さらっと読める割に印象に残りやすかった。

  • 「経験→学んだこと→主張」の3点セットが明快で説得力が高い。そのため素直に受け取れる部分が多かった。

      • 「最近の若者は…」的な部分も説得力があるため受け取りやすい。これまでは単に「最近の若者はダメだ」とすぐに個人にフォーカスされているものをよく見かけていた気がするが、時代や社会背景等大きな枠組みに取り込まれていることを前提として課題を語ってくれたので自分の中で反感が生まれなかった(p37)。自分は30代中盤なのでもう「若者」には入らないことが多いが、この言葉を見聞きするたびに憤りを感じていた…(新たな状況や感性をハナから否定すること、マイナスな変化だとしてもその状況は上の世代(大抵は発言主の世代も入る)から作られてきたにも関わらず反省や改善の試みよりも否定に終始することなど)

共感・納得ポイント

  • 何者かになりたがりな自分、「覚悟を持って何かを捨てるという選択」(p38)を胸に刻む。

  • 「後悔が重なると若い世代を応援できなくなるのでは」の考えに共感。「老害」のパターンの一つで親世代に感じるものでもある(p42)。自分も本当に気をつけたい。全方向にメリットがない。

  • 「絶対自分の意見が可愛いから議論は6対4の時から」は自分になかった観点でハッとさせられた(p60)。意識していく。

  • 「自責が自由につながる」は前職休職〜復職の実感と同じ。今後も自分の軸に置き続けたい(p114)。

    • 自己肯定感には自分の人生をハンドリングしているという自己決定権の実感が最も大事だと感じているが、その根本には自責思考がある。自分は自分を変える力があるという自覚。ここを重視する教育が広まれば幸せな人が増えるだろうなともどかしく思いながら…

  • 「親世代の常識〜」も共感(p157)親子関係で親側の成長が必要な部分だと思う。

  • 「おわりに」の「人生における幸・不幸は、後悔の記憶の量で決まる」もやみたいに考えていたことが言語化され視界がサッと開けたような感覚。この本から得た最も大きな知見は「後悔が引き起こす自分と周囲へ影響」な気がする。

否定的・懐疑的ポイント

  • 「人生には乗り越えられる困難しか訪れない」(p118)にはもともと否定的な意見を持っていたが、これは今回も払拭されなかった。例えば震災や病気や事故は困難と言えるがそれを乗り越えられない人は間違いなくいる。この場合乗り越えられるか否かの違いは運だったり偶然だったり、もともと持っている体力だったり体質だったりすることが多いだろう。ただ記載されていた事例は「挑戦の上での困難」だったので、「挑戦の上での」と範囲を限定すれば納得できる。いずれにせよこの言葉は他人に向けて使うのではなく、自分を鼓舞するために使うのがよいと感じた。

疑問や興味

  • 同じ境遇や出来事が起きた場合、女性だったらどういう思考と行動になるだろう、どんなアウトプットになって世に出るんだろう、と性差による違いがどれほど出るのか気になった。登場人物のほとんどが男性であることと、思考と行動になんとなくの「男性らしさ」を感じたことが要因かもしれない(どちらかの性別を批判する訳でも、男女どちらにも属さない性別を無視する訳でもない。身体の造り、特性、歴史的や社会的に置かれてきた役割が大きく異なる両者間では当たり前に異なる思考と行動が生まれるだろうと想像した)。

感想を書いてみた感想

いつもよりも「ちゃんと読めたな」と思えて達成感があります。

「生の感想」なのである種の怖さも…
ただどんなに未熟でも、今の感情・感想・意見が自分の未来をつくるはず。怖いという気持ちはそのままに、今後も続けていきます!







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