シェア
有馬真一@編集者
2020年12月18日 20:46
延暦寺の記事は本当に閲覧数が伸びる……。京都側からものぼる事が出来ますのでコロナが落ち着いたら皆さん是非もっと延暦寺へ行ってみてください。1000年以上も続いてきた聖地のあの雰囲気は、登る事でしか感じる事ができないですよ。今回も延暦寺関係のネタです。まあ、日本の中世貨幣史・金融史を語る上では絶対に外せない存在なので仕方がないです。決して閲覧数のためではありません。『麒麟がくる』の劇中で
2020年12月7日 21:23
出版系のお仕事あるあるですが、年末進行が気が狂っている。とはいえ、一回目の佳境はとりあえず超えたのであとは、今週末から来る2回目の地獄に備えます。さて、比叡山を焼き討ちしたことにより、ドラマ内では信長や明智家が不倶戴天の仏敵という扱いにされてしまいました。さらに言うなら、光秀も相当心を病んでいるご様子。ですが、延暦寺を焼いたのは信長が初めてではありません。実はそれ以前、延暦寺は武士との対立で二
2020年11月18日 22:56
姉川の合戦を一週間で済ませ、いよいよ次回は延暦寺の焼き討ちへと入っていくわけですね……!しかし、三十二話『反撃の二百挺』で、今井宗久が開催した茶会の客人の大物っぷりが凄かったですね。千宗易(利休)・油屋常琢・津田宗及……堺の会合衆のトップがずらずらと並んでおりました。駒ちゃんの浮きっぷりですよっw堺の会合衆とは、堺の独立自治を主導する豪商からなる議会であることは、教科書などにも紹介されえて
2020年11月11日 13:29
ついにドラマでは、明智光秀が足利・織田両属の家臣であった時代から、徐々に織田家臣へと移行していく転機となった『金ヶ崎の退き口』が描かれました。現状、信長を上手におだてることに成功している光秀を見ると、今後、本能寺の変のきっかけとなりそうな場面は宗教関係しかなさそうなのが気になりますね……。(史実では信長よりも光秀の方が圧倒的に仏教権威を弾圧しています)。さて、光秀の幕府再興の夢をじわりじわりと
2020年10月28日 16:58
謎の多い人物明智光秀。ですが、「麒麟がくる」第二十七回で描かれた時代から、実際の史料上に彼の名前は登場してきます。ちなみに越前時代の光秀は、医者であったという説が近年は強いようですね。(当時の光秀が医術に詳しかったといいう話を伝える手紙が発見されています。)さてさて、第二十七回の冒頭、織田信長は足利義昭上洛に際して、金銀貨幣を1000貫文用意したと述べていました。NHKの公式サイト htt
2020年10月24日 10:59
しばらく、投稿をさぼっておりました。コロナ禍にあって、仕事が増えるのはいいことなのでしょうが、個人的にはここで自由に文章を書く時間が唯一の癒しなので本当に……。さて、今回は欠銭のお話です。劇中で三好一党が朝廷への献上金として用意した銭は質が悪いと近衛前久が愚痴るシーンがありました。あの時、前久が手にしていた銭は欠けてしまっていました。そう、ちょうどこんな風に。このような銭を欠銭(かけぜ
2020年9月28日 17:00
今週の放送で、いよいよ、光秀が織田家に仕えるようになるまでの物語が動き出しました。先週で武家の棟梁足り得ないと見捨てた義昭ですが、落ち着いて語らうことでその意見を改めたようですね。ただ、信長と光秀の、世を平らかにする手法の差もちらりと見えて今後の波乱も感じさせました。さて、これまで大河ドラマ劇中の場面から、戦国時代のお金についてずっとnoteでは語ってきました。それは金や銀、あるいは銭の話が中
2020年9月23日 17:10
第24話『将軍の器』は、今後の展開の要となる話でしたね。光秀は、平和な世を望むだけで「死にたくない」とのたまう覚慶を「次期将軍の器ではない」と見做したわけです。「戦えないが、平和を望む」「死にたくはない」ということ自体は、為政者として悪くないように思いますが、やはり光秀の中には古式ゆかしい武家の棟梁たる、理想の『将軍像』があることが垣間見える場面でした。ドラマでこの後、信長のもとで義昭を奉じて
2020年9月5日 15:34
先週放送が再開されていることを忘れたので、今の再放送でみました。麒麟がくる第22話「京よりの使者」。丁度、放送休止中と桶狭間語の十兵衛の浪人生活が、重なったようなつくりがして、ちょっと感慨深いものがありました。第2部開始のお話としてもよいスタートでしたね。足利義昭という今後のキーマンも登場し、しかも予想外のめっちゃいい人設定で今後が気になります。我らが十兵衛は、越前(現在の福井県)から京へ