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有馬真一@編集者
2023年9月6日 20:39
銭づくりを目指し重い腰を上げた幕府前回紹介した、「寛永通宝 二水永」を筆頭に、1630年台にかけて、各地に質の高い私鋳銭が登場しました。このことは、それまでぼろぼろになった鐚銭をなんとか使いまわそうとばかり考えていた幕府にまったく異なる考え方を呼び起こしました。「オリジナルの銭を、新たに作ればいいんじゃね?」幕府にこの決断をさせた背景には、国内の採掘技術向上により、銅の増産が起きていたこ
2023年8月30日 16:38
はじめに……『寛永通宝』はややこしい……さて、ついに手を出してしまいます「寛永通宝」です。新たに古銭に目覚めた新人が最初に手にした1枚であるとともに、もはや老境に達した古銭仙人たちが、最後に集めている貨幣かと思います。寛永通宝をまともに調べている在野の方々には頭が下がる思いです。当然私などはまともに分類もできないレベルです。が、幸いこのnoteでは、お金の分類法よりは、鋳造された歴史的背