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祖母とおはぎの思い出
明日は春分、そしてお中日とも言われている日ですね。
昨日父のメンタルクリニックの診察日でしたので
1か月ぶりに伊東の街へ出かけました。
伊豆高原から街へ向かう道は3連休の初日だけあって
他県ナンバーの車で混雑していました。
道行く人が菊の花束を手に歩いている姿をよく見かけます。
お墓参りでしょうか?
帰りに寄ったスーパーでパック詰めのおはぎが沢山売られていて
あぁお彼岸の期間なんだと気付きました。
愛知や長野の山奥に住んでいた頃はお彼岸になると
決まって親戚から手作りのおはぎを頂きました。
料理自慢の人の手作りおはぎって本当においしいんですよね。
一度に沢山作るからか味がこなれていて
いくつ食べても飽きない美味しさです。
亡くなった父方の祖母の大好物がおはぎでした。
そしてお世辞にも家庭的な人とは言い難い祖母の
数少ないレパートリーの一つがおはぎ。
毎年お彼岸・お盆にげんこつ位大きなのをこしらえて
お客さんや家族に振る舞っていた事を思い出しました。
祖母は普段全く料理しない人ですし、料理への興味がない人です。
故に作る度に味が全く安定せず・・・
残念ながら祖母のおはぎは家族から不評でした。
それでも人からの評価を全く気にしない鋼のメンタルを持つ我が祖母。
毎年「このわしが作ったんやで~(貴重やろ?)」と
甘味の感じられないおはぎを自信満々で皆に食べさせていました。
当時は結構迷惑している人も居たと思いますが
その強烈さが何故だか皆に好かれている不思議な人でした。
今朝は祖母をしのんでおはぎを作る事にしました。
でも、あんこから手間暇かけて作るのはちょっとしんどい。
そこでレトルトパックのあんこを使い
中身のもち米は電子レンジで炊く事にしました。
ラップを駆使しあんこでお餅を包めば完成。
祖父母の霊前にお供えしてから家族で試食です。
市販のあんこ最高!!
お蔭で甘さが丁度よくお手軽バージョンでも美味しくできたと思います。
豪快でキャラの立つ祖母をおはぎと共に懐かしんだお彼岸の一日でした。