チクチクと心を整える。
台風に見舞われたお盆ですが
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
お盆って田舎の家にとって目の回るような忙しさを体験する期間ですよね。
特に本家は方々の親戚が寄り集まるので気が抜けません。
お客様をお迎えする側は本当に大変です。
我が家はというと、今夏は姉家族の帰省が無いので
寂しい反面普段通りのんびりと過ごしています。
こんなにまったりできるのだからと最近ハマっているのが運針。
ただ針と糸で真っすぐ縫うだけの単純な動きですが
無心になりチクチクしているとなぜか心が整う気がします。
そういえば中学1年の頃、朝のホームルームの前に
クラス全員無言で運針するのが
決まりになって居たのを思い出しました。
担任が家庭科の先生だったので運針の出来に
めちゃくちゃ厳しくて何度もやり直しした悪夢のような記憶が。
今思えば精神修行的な目的でカリキュラムに組み込まれていたのかな?
そんな苦い思い出の運針にハマるとは・・・
私も随分大人になったものです。
とは言え、指ぬきを上手に使えないのはあの頃と変わりませんけれど。
針目も気にせず好き勝手にチクチクするのがやっぱり楽しいです。
以前メリヤス編みで瞑想をしていると記事に書きましたが
それとはまた違う魅力が有ります。
気を抜くと直ぐ針でチクッと指を刺してしまうので
少々の緊張感が必要なのです。
運針はある意味スパイシーな作業ですが
夏の暑さによく合うなぁと感じています。
私が今回運針のお共に選んだのは
先日頂いた大量のおさがり着物の中に入っていた黒留袖の胴裏です。
年代物の胴裏地だとどうしてもシミが付いていたり、
糊のアクで黄変している事が多いですが
使用頻度の少ない留袖の裏地だけあって上質でとてもきれい。
ただ運針するだけではつまらなくなって
胴裏をたっぷりと使ったパジャマにリメイクする事に。
今の所、チクチク縫って上着の6割くらいできました。
飽き性なのでいつ頃パジャマが完成するのかわからないけど
毎日心を整えつつ楽しく作っています。