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青いアジサイが見たかった。

今までに3回日本に行ったことがあるNihonラヴァーの彼女が、「鎌倉へ行って、アジサイが見たいんです」と言う。
だから、日本で購入したアジサイのシールをあげた。色々な色のアジサイがあったが、彼女は1枚のシールに青とピンクと紫の3色があるものを選んだ。たしかに、それはお得感がある。

そう、わたしも鎌倉にアジサイを見に行きたかった。
その時季に一時帰国したのはもう10年前。
梅雨の時季の日本滞在はどうだろうか……と少し危惧したものの、そこまで雨に悩まされることもなく、その頃に帰国する楽しみも発見したものだ。
でも、鎌倉へは足を伸ばさなかった。

子どもの頃から、アジサイは身近な花だったが、それだけに特別視することはなかったような気がする。
よく目にしたのは、青と紫のものだった。
そのため、わたしにとってのアジサイの典型的なイメージは、その色だった。

こちらに来て最初のアジサイは、伊仏ハーフ(ミックス)のアリックスがいたオフィスで、要らなくなったプリントアウトの用紙を正方形に切って、ひとつひとつ折って、貼り付けて作り上げた折り紙のアジサイ。
色は付いていないが、所々、アルファベットが並ぶアジサイ。
暇つぶしに思い付き、そのように出来上がったわたしのアジサイは、そのまま彼女の背後の壁に飾られた。
イタリア語でアジサイを意味するortensia(オルテンシア)という単語を知る。

イタリアの雑誌で、アジサイは酸性の土壌では青系に、アルカリ性の土壌では赤系に、白はその影響を受けないということを知った。
それから、特にアジサイの色を確認したくなった。
家にあった小ぶりなアジサイは、淡いピンクだったが、今はもうない。

あらためて周囲を見てみると、こちらで目にするアジサイは圧倒的に赤系が多い。次いで、淡いピンク、紫。白は鉢植えのものしか見たことがない。
これは、イタリアの土壌はアルカリ性ということなのだろうか。

アジサイもブーゲンビリアと同様に、色がついた部分は萼で、中心のポツッとしたところが花の蕾とのこと。



青いアジサイがなかなか見られないとなると、どこかにないものか?と気になってくる。
ないものねだりとはよく言ったものだ。

青いアジサイ、
アオイ紫陽花、
あ・お・い・あ・じ・さ・い……

なんだか、蒼井紫陽花さんという名前みたい。

花屋さんの店頭には青くなりかけのアジサイがあった!


母の日用には青(紫)のアジサイがあった!


わたしの青いアジサイを求める願いがヴァーチャルに叶ったのが親愛なるnoterさんたちの記事・画像だった!
念が届いたようでスゴイ!



青いアジサイの代わりに、スカイブルーとアクアブルーの2色使いのアイシャドーを施し、曇り空だけれど暑くなってきた街に出る6月の夏至前の昼下がり。


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Jacqueline
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