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第75回サンレモ音楽祭開催♫初日のベスト5アーティスト☆
いよいよ、毎冬恒例のサンレモ音楽祭が昨日2025年2月11日より開催。第75回になる。15日(土)が最終日。
今年のアートディレクター兼メイン司会者は、2017年以来のCarlo Conte(カルロ・コンテ)。冬でも日焼けしているのをよくネタにされている人。
昨年までアートディレクター兼メイン司会者を務めたAmadeus(アマデウス)の率いるサンレモ音楽祭はとても好評で高視聴率だったため、かなりのプレッシャーがかかっているに違いないものの、サブ司会者として、Gerry Scotti(ジェリー・スコッティ)とAntonella Clerici(アントネッラ・クレリチ)というお茶の間でもお馴染みのビッグな人物を指名した時点で、かなり守りに入っていることが素人目にも明らかだ。安心して任せられるに違いないとは想像に難くなかったが、初日の放映を観て、それがよく確認できた。
画像は、RAI1のTV放映より:
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初日の放映は、20時40分から深夜1時半までといつもながら長いので(その後、アフター・フェスティバルという音楽祭の続きの番組もある)、わたしが観られたのは、21時50分ぐらいから23時55分までになるが、今朝起きて、初日の時点でのメディアルームの投票結果トップ5アーティストを確認し、その後、視聴できなかった前後のアーティストの舞台、もしくは、解禁になったオフィシャルビデオを視聴する。
初日のトップ5アーティスト(順不同):
(読み上げられた順)
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Brunori Sas(ブルーノリ・サス)
“Albero delle noci”(クルミの木)
※タイトルの和訳は、歌詞の意味まで全て確認していないため、不具合があったらご容赦を
初出場。カラブリア州出身シンガーソングライター。
2021年10月に生まれた娘のFiammetta(フィアッメッタ)に捧げた歌とのこと。
初回視聴の印象は、ややメロディーが70年代を思わせ、歌い方や声の雰囲気が日本人で言うと吉田拓郎?歌は上手いし、聴かせるかと。
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Giorgia(ジョルジャ)
"La cura per me"(わたしにとっての治療/治癒)
1993年の若手・新人のサンレモ・ジョーヴァニを入れると7回目の出場で、1993年に新人部門で1位、1995年にも本音楽祭でも1位に。
実力派アーティストで、今回も主役級と言われている。
2024年のアーティストオーディション番組のX-Factorで司会を務めるが、歌手としても認知度が高い上に、司会者としても自然で上手に進行させていたの点に感心していた。
わたしの予測では、ベスト3には入りそう。
Lucio Corsi(ルーチョ・コルスィ)
“Volevo essere un duro"(強い人になりたかった)
初出場。トスカーナ州出身シンガーソングライター。
カルロ・ヴェルドーネ監督の監督自身の日々であるかのように描かれた“Vita da Carlo"(カルロの生活/人生)のテレビフィクションシリーズで、ヴェルドーネ監督がサンレモ音楽祭のアート・ディレクターに選出されたという架空のストーリーがあり、そこに出演したというルーチョ・コルスィ。なんとそのフィクションが現実になり、今回のサンレモ音楽祭に出演!
そういった経緯があってなのか?それとも、実力からか、開催直前のメディアでチラホラ名前を目にしていたので、どんな人?と思っていた。
Simone Cristicchi(シモーネ・クリスティッキ)
“Quando sarai piccola”(あなたが小さくなる時に)
2006年の若手・新人のサンレモ・ジョーヴァニで2位、2007年のサンレモ音楽祭でビッグ枠で1位に。
ちょうど、彼の歌が聴きたいと言っていた女性と話していたので、注目していたが、初視聴で水が染み込んでいくように、すーっと言葉が胸に染み込んでいき、とても分かりやすく、また感じ入ってジワリと涙腺が緩む歌だった。
痴呆症/アルツハイマーのように、色々なことを忘れゆく母が尋ねることに、ひとつひとつ分かりやすいように返答しようという大きくなった息子の視点で語り歌う内容。
この曲が1位にならないはずはない、と個人的には思われるが、年代によっても票が分かれるところはあるので、少なくともベスト3には入るのではと予測。
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Achille Lauro(アキッレ・ラウロ)
"Inconscenti giovani"(自覚なき若者たち)
2019年、2020年、2022年のサンレモ音楽祭に続き、4回目の出場。2022年は14位ではあったものの、サン・マリーノ枠で1位ということで、優勝者が出場権を得るその年のユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(欧州各国の選抜アーティストが出場し順位を競うコンテスト)に出場し14位に。
過去の出場時の衣装では、スキャンダラス、キッチュなタイプもあり、その点が話題になったりもしたが、今回の初日はフォーマルでクラッシック、エレガントな雰囲気で、奇を衒わないアプローチ。Dolce&Gabbanaとのこと。
歌と衣装がマリアージュして、よいしっとり感を醸し出している。
わたしは、ちょうど彼のところから観始めたが、続くジョルジャと共に、安定した上手さで安心して聴いていられるタイプと思ってはいたが、やはりベスト5に入っていたか、というところ。
他にもコメントしたい、紹介したいアーティストはいるものの、それは、また別の記事で☆
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