HOSSY PROTOTYPE
木彫りで数多くの試作をおこなったのち、いよいよ量産を考え生産現場と型製作の職人と検討を行います。まずは3Dプリンターでモックアップ制作の為、イメージのすり合わせに必要なデザインをおこします。
マニアックな内容なので図面をわかりやすく線画に変換してご紹介いたしました。
木型からのデザイン検討の流れ
※ 木彫りのモックアップから現実的なラインに引き直します (Zの流れです)
続いてご紹介いたします。毎日使う洗濯バサミですから楽しい気持ちになってほしいとの想いから顔の表情に拘ってデザインしました。
また機能面ではつまみ心地にとても拘りました。ステンレスなどの硬質な感じにはしたくはなかった為、アルミ素材を選んだのです。(勿論リサイクル面からもです)やがて開発していく過程で尻尾部分のくびれの形状により使用感にかなりの差があることもわかってきました。ホッシーは環境だけではなくつまみ心地まで優しいのです。
※ 尻尾くびれによるつまみ心地の変化を検証をします (Zの流れです)
そして最終デザインの微調整に入ります。
つまみ心地に拘っただけでなく洗濯バサミやクリップとして最も重要な機能である嵌合(かんごう)力の最適化を詰めます。
海沿いの風の強い地区で洗濯物が飛ばされぬようバネを強くしたい。。実は我々のHOSSYを作ってくださる葛飾の南木製作所は北海道の昆布業者専用のピンチを作っている専門工場でもあります。強風吹き荒れる北の海で大切な昆布が飛ばされぬよう、そして過酷な環境下での塩害にびくともしないような製品を作るノウハウをお持ちで我々のHOSSYも同スペックで制作いただいているのです。
しかし試作を進めていくうちにバネの強さ故、大切な洋服に「洗濯バサミのあの嫌な痕」が付いてしまうという相反する問題も炙り出されてきました。
試行錯誤の上、洋服に直接あたる部分は嵌合面積を広く取りつつ、化学研磨を一つ一つ行うことでHOSSYのリップはツヤツヤになり、結果嵌合強度を維持しつつ洗濯物には痕がつきづらくなったのです。
※ 口の部分の形状と量産時における抜きやすさの検証をします(Zの流れです)