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素晴らしい会社(エス・エム・エス)の事業部長を辞めて、Ubie Customer Scienceにjoinしました

※写真撮影時のみマスクを取っています

こんにちは!

UCS(Ubie Customer Science)で、
一般開業医様(general practitioner
社内ではGPと略していて以下GP)向けに
AI問診ユビ―のフィールドセールスを担当している中門出です。

この記事は、僕のような、
・人材領域のマネージャー経験者
・1,000名強のメガベンチャー出身者
・自分の経験値を世に適したアウトカムに変換する機会に飢えている方
に、37歳でスタートアップ転職した人間の事例として、届くものがあれば、と思って書いています。

・スタートアップ転職のbefore-afterは?
・家庭との両立ができるのか?
・ぶっちゃけ後悔はないのか?

このあたりに、お答えしたいと思っています。

目次
・何をしている会社に入ったのか?
・前職は素晴らしい会社だった
・転職の決め手は「優秀な人材の豊富さ」と「事業戦略」
・実際スタートアップに転職してどう?    
・さいごに  

何をしている会社に入ったのか?

僕たちが提供する『AI問診ユビー』は、
・紙の問診票を電子化
・AIが参考病名を表示
・電子カルテ端末と連携して、
 問診内容を成形して文字起こし
 +症状と関連性の高い複数の病名を提示
・結果、主に医師/看護師の方々の業務省力化
を実現するSaaSを展開しています。

あまり病院やクリニックに行かない方には、
ピンとこないかもしれません。

要は、
・患者さんが何かを訴えている。
・それをいまは紙記録+口頭確認してる。
・診断後に医師は紙の問診票に書かれた内容を電子カルテへ転記している
・それ多すぎて過剰労働時間の一因になってる
・このままじゃ医療従事者は患者に向き合えない
という問題を解決しようとしています。

そして、病院向けがエンタープライズsalesだとすると、
一般開業医向けはSMB salesと捉えるとわかりやすいかと思います。

UbieではUbie Discoveryが0→1、scale担当の Ubie Customer Scienceが1→10を担っており、僕がいま携わるGP事業は、4月にUbie DiscoveryからUbie Customer Scienceに移管された事業です(2つの組織の話)。


前職は素晴らしい会社だった

前職はエス・エム・エスという会社で、
医療従事者の人材紹介事業に約11年携わりました。

入社した理由は、新卒入社した会社がリーマンショックで民事再生となり、市場が成長しており経験が倍速で積めるフィールドへ行かないと、という、
今思えば安直な考えから。

退職前は事業部長として約350名管掌し、戦略立案~サービスコンセプト
策定~具体の方針落とし込み~人材プロセスの策定などを行っていました。

とても充実していましたし、分不相応な役割と待遇を頂いていました。
今でも顧客と仲間には感謝しています。

転職の決め手は「優秀な人材の豊富さ」と「事業戦略」


転職を決めた理由は大きく3つあります。

1.医療業界の本質的な課題に貢献したい
2.自分のビジネススキルを試したい
3.家族との時間を大切にしたい

前職で仲間と医療従事者の皆さんのお仕事探しのサポートをする中で、
ずっと頭を離れないことがありました。

それは、医療業界の本質的な課題は、
「医療従事者1人当りの生産性」だというもの。

無論、医療従事者の皆さんは、文字通り体を張って医療提供体制を
支えてくれていますが、民間企業では考えられない労務環境で働く方が
大勢いらっしゃいます。

例えば、医療機器は最先端のものを導入しても、いまだ患者情報管理や
労務管理は紙カルテや紙のシフト表が使われている医療機関は数多く存在
します。結果、限られた人的資源である医療従事者の皆さんの一部が、
長時間労働でバーンアウトしてしまう状況も垣間見てきました。

前職は理念のもと、組織全体で顧客のために動く仲間がおり、できることはやったつもりですが、転職支援だけでは、この業界全体の本質的な課題を
解決できないもどかしさもありました。

また、前職では事業の成長期に在籍しましたが、組織が大きくなると
スピーディな施策の立案や検証の難易度が上がります。年齢も重ねる中で、ROIを最大化する『意思決定』の回数を重ねていきたいと思っても、
自分の理想とするスピードとは、徐々にズレが生まれていました。

いま思えば、それまでの経験をストレートに社会に還元する機会に、
飢えていたように思います。

そして、僕には看護師の妻と、3人の子どもがいます。
上記の機会をいち早く得て、短い時間でアウトプット→アウトカムを最大化する人間にならないと、仕事と家庭がトレードオフになります。

37歳。現場から距離のある場所で、実務レベルは下がることはあっても
上がることはない。無茶をする気力と体力はあったとしても時間はない。
いまの自分の役割に最適化していくことに、悶々とした気持ちがあったのは事実です。


なぜUCS(Ubie Customer Science)に?

ただ正直、転職するつもりはありませんでした。

上記のような思いはあっても、
やはり長く勤めた思い入れはあります。
仲間にも恵まれていました。

そんな頃、とあるご縁でUbieのカジュアル面談に参加。
その時、以下のことを理解しました。

・プロダクト→医療従事者の生産性改善に正面から向き合っている
・組織創り→厳選採用×これから組織化
・営業プロセス→SaaS×The Model(イチから構造化)

そして何より、出てくる社員が明らかに自分よりも優秀な方々ばかりでした。

また、これが最後の決め手でしたが、単なる生産性向上SaaSの提供に留まらない、本丸としている事業戦略を聞き、『自分には描けない医療業界を改善する絵を描いている人たちがここにいる』と思ったのです(詳しく書けなくて申し訳ありません)。

スタートアップだからといって、待遇がことさら低いわけではなかったことも、転職という意思決定に影響しました。

実際スタートアップに転職してどう?


実際に入社してみて、ハッキリ言って面くらいました。

大袈裟でなく、自分の当たり前の意思決定スピードの10倍以上のスピードで改善が回っていました。

実際、4月入社の自分が、もう移管間もないこれからscaleさせていくGP事業の中核を担うメンバーの一員になっています。

AI問診ユビーはSaaSプロダクトなので、顧客からのフィードバックを受け、日次で開発が進んでいます。営業の立場として、提案することに何の迷いもなくなります。仮にその時点では顧客の課題を解決できなかったとしても、将来改善が進めばまたご提案の機会を得ることができるからです。

自社の開発・改善体制に誇りを持てるプロダクト・組織があることは、本当にありがたいことだと思います。

それを示す具体的な話として、先日こんなことがありました。

共同代表の阿部と久保が創業した頃、まだプロダクトが顧客に価値提供するには機能が十分ではなく、残念ながら早期に(円満に)チャーンしたクリニック様がありました。

そのお客様に、わたしが再度のご提案の機会を頂き、プロダクトデモをした際、お客様はこう言ってくださったのです。

『当時とは比べ物にならないですね。本当によくできていると思います。また採用したいと思います』

阿部と久保が起点となり、具体の改善を4年間続けた結果、AI問診ユビーが世に出るキッカケを作ってくれたお客様に、今度こそ貢献できる可能性が生まれていました。

『抽象論ではなく具体の改善』

これは社内でよく聞くフレーズです。僕は、前職の組織の拡大と共に、マネージャーの仕事は、複数の事実を抽象化して捉え、柔らかい状態の戦略へと反映させていくこと。そしてその戦略を現場にFBすることだと思っていました。

でも、そんなお作法は全く通用しません。先程のお客様のようなエピソードは生まれつつも、アンラーンが求められる毎日です。

『ヒトではなく、コトに全力で。』

これもよく聞く言葉です。UCS代表の柴山がよく口にしますが、それは割とリアルなUCSの今の状態だと思います。スタートアップでも採用に全力を出せばこんなことができるのか、と思い知らされました。

社内には、感情で動いているような、自己中心的な人間がいません。みな顧客価値と仲間に真摯に向き合い、協力的な人材ばかりです。

そんな居心地の良さと、アンラーンとラーニングを日々繰り返している必死さが入り混じった、不思議な感覚です。

家に帰る時間は、明らかに早くなりました。19:30完全退社で、時間外はSlackのメンションもNG。在宅勤務との切り替えも柔軟にできるので、19時頃にはほとんどのメンバーがいなくなります。

子育て世代も3人にひとり程度いて、「自分の中でのスタートアップ=長時間労働とガッツで業績を伸ばす」というイメージでしたが、どうもそれは杞憂だったようです。

さいごに

大企業のマネージャーから、スタートアップに飛び込むことは、誰しもにお勧めするものではありません。

でもこれを最後まで読んでくれたあなたなら、少なからずこれまで育ててくれた社会に対して、子どもたちの世代に対して、何らか残していくことを、自分の生き方にしたいと思っていらっしゃるのではないでしょうか?

Hello, healthy world.
テクノロジーで人々を適切な医療へ案内する。

ビジョン、ミッションと戦略、プロダクトが、
深く連なっている場所で、リクルート、M3、ラクス、メドレー等々で活躍していた人材たちが、本気になってそれを成し遂げようとしています。

僕はここに来て、よかったと思っています。
ぜひ一度、話を聞きに遊びに来てください。
使った時間を後悔しない話が聞けると思います。

心から、お待ちしています!


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