月曜日の図書館35 手に手に武器を
親による読み聞かせがいつ終わったのか、はっきり覚えている。小学校1年生のときだ。
父親からトーマスの絵本を読んでもらっている途中、彼がうとうとし始めた。文字を読んでいるつもりらしいが、どんどん呂律が怪しくなる。しまいにはいきなり、怪獣が現れた、などと言い出す。どうやら自分の夢の話を混ぜてきているらしい。トーマスの話にゴジラが登場しないことくらい、さすがに知っている。
そのときわたしは悟った。このままこのおっさんに任せていたら、世界がめちゃめちゃになる。これからは、自分の力で物