大阪にて
この春まで、大阪で仕事をしていていた。
後任はデジタル系めっちゃ苦手で、社内イントラへのスケジュール入力も
ままならない50台半ば。
社内イントラにスケジュールも書いてなければ、何をやっているのかわからない。剛を煮やした役員が「後任のフォローアップ」というなんだかわからないミッションを出して、とっても暑い夏の大阪へ向かった。
住んでいたJR野田の近くの立ち飲み屋へ顔を出そうと向かったが、時間切れで、シャッターを下ろしたばかりだったようだ。
「また明日来てね!」と元気よく女性店主は走り去っていったのだが、
明日から予定があるから行かれへん。そんなことも言う暇さえなかった。
仕方なく昔住んでいたマンションへ。郵便ポストの入り口には、養生テープが貼られ、まだ次の住人は決まっていないようだ。あと2年で定年なのだから、コロナ禍で何もできなかった分、もう少し大阪でしっかり仕事がしたかったな。
晩御飯は、マンションそばの「天下一品」で、話題となっているらしい「こってりMAX」を食す。
うまい!流石に濃い。麺にまとわりつくのがよくわかる
ただ、50台後半の男が夜中に食うものではない。
翌日、もたれて苦しむこととなる。
翌朝、中之島のオフィス街はよく晴れている。
ひと昔は、川の匂いが漂うなかなかのものだったが、今はそれもない。
ある意味無機質な場所だ。
昔のお客さんを一緒に回る。後任、人当たりはいいのだが流している感じ。
多分、この人事に納得していないのだろう。なぜ俺が大阪なんだと。
興味がないので、次の仕事が生まれない。そんな感じがした。
誰でもできるような仕事の柱を作ってきたつもりだったが、仕事の継承は
難しいものだ。
昼は、スパイスカレーの名店へ。派遣社員の女性とさし飯。
うん。ここのカレーはうまい。本当に美味い。
その後いろんなところを回ったが、四ヶ月経っても後任が訪問していないことが露呈。思いが強い現場だったので、いささか怒りにも似た諦めがあった。
中華料理屋で、大阪の現場のメンバーで夕飯。みんなと別れたあと、一人なじみの店でクールダウン。
てっぺん串という名物と大きな酎ハイを楽しむ。
おそらく鶏皮の串なんだろうな。カリッと食べやすい。
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