2025年読書部活動「私のおすすめ本」vol.1
私は読書が好きです。本を読むと気持ちが落ち着き、新たな視点を得て、世界の見え方が変わってきます。昨年は52冊の本を読みました。
今年も、たくさんの本を読んで学びたいと思います。今年は私の考えを訂正させてくれるような本とたくさん出会えたらなと思っています。
1.〈私〉を取り戻す哲学
豊橋技術科学大学准教授の岩内章太郎さんの本です。〈私〉が世界の外側ばかりに向かっていると、〈私〉自身が分からなくなる。だから、もっと、ベクトルを自分に向けて、自分は何が好きなのか、何でそう考えるのかを深堀して、自分の輪郭を作っていくことが大事。そこから相手は何でそう考えているのか、相互承認しながら、自分と相手をすり合わせていく。この相互承認の考えは、仕事や学級経営にも生きてくると思います。また、この中に紹介されていた、ネガティブ・ケイパビリティの考えももっと深めたいと思いました。
2.友だち幻想 ~人と人の<つながり>を考える
宮城教育大学教育学部教授の菅野仁さんの本。「みんなと仲良くしましょう。」は小学校でも学級目標になっていたりましすが、以前から、それは難しいなと思うことがありました。それよりも気の合わない仲間とどう過ごすかのスキルが大事だと思っていたので、この本を読んで「そうだよな~。」と思いながら読んでいました。学校の先生にとって学級経営する上でも大切なことが書かれていると思います。
3.センスの哲学
哲学者の千葉雅也さんの本。2024年にも読んだ1冊ですが、再び手に取って読んでみました。昨年読んだ時には、途中から話がよく分からなくなってきました。しかし、もう一度読み直すと、なるほどと思えるものがいくつかありました。何かの見本を真似ようと丁寧に枠を超えないようにするのではなく、その枠を超えてみる。これは、為末大さんが書かれている「熟達論」の中にある思いっきり遊ぶことでそのあと枠に収まるように調整可能というところにも似ているように感じました。また、國分功一朗さんの「目的への抵抗」の目的から自由になるというところにも似ているところを感じました。同じ本も2回目ではまた見えてくるものが違います。面白かったです。
4.生きることの豊かさを見つけるための哲学
明治大学文学部教授の齋藤孝さんの本。身体の声を聴いて、その感覚を大事にすること。世界を身体で体験して、身体をくぐらせてみること。そうやって世界と関わることが豊かであること。目の前に豊かさは広がっていて、その豊かさに気づく身体になることで見えてくるものがあるということ。齋藤さんの本は読みやすくて好きです。
2025年始まってそうそうの4冊。冬休み、活字を求めて読み漁ってます(笑)
今年もたくさんの本を読むぞー!!